節目のアップデート「watchOS 10」、新デザイン言語でApple Watchの体験に新風
米Appleは6月5日(米国時間)、開発者カンファレンス「WWDC23」でwatchOSの次期メジャーバージョン「watchOS 10」を発表した。2015年に最初のApple WatchとともにwatchOSの1.0が登場し、今年秋のメジャーアップデートでバージョン10に到達する。その節目となるバージョンで新しいデザイン言語を採用、また情報や機能に素早くアクセスするための新たな方法を提供する。
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スクリーンが小さいApple Watchで、天気や株価など様々な情報を素早く確認したり、タイマーの操作などにアクセスしやすくするには、アプリの一部の情報表示とアプリへのショートカットとして機能する「コンプリケーション」を多く配置できる文字盤が役立つ。
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今のApple Watchではコンプリケーションを数多く配置できる文字盤のニーズが高い
見方を変えると、シンプルなデザインの文字盤が好みの場合、コンプリケーションの配置が限られるため情報や機能へのアクセスが悪くなる。デザインと機能性のトレードオフに悩まされる。watchOS 10では、その問題をスマートスタックで解決する。
スマートスタックは機械学習を用いてユーザーが必要としている情報や機能を推測し、そのウイジェットを並べて表示する。どのような文字盤からでも、デジタルクラウンを回すとスマートスタックのウイジェットが現れる。例えば、ミーティングの時間が近い時にデジタルクラウンを回すとスマートスタックのトップに次の予定が表示され、タイマーを開始した後にスマートスタックを呼び出すとタイマーのウイジェットがトップになる。ストップウィッチ、ワークアウト、ポッドキャストの再生など、他のアクティブなセッションでも実用的に機能するとのこと。このスマートスタックを活用することで、シンプルな文字盤を含む全ての文字盤で、ユーザーが必要としている情報や使いたいアプリに素早くアクセスできるようになる。
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新しいデザイン言語は、Apple Watchのディスプレイで情報を一目で把握しやすいように設計されており、天気、株価、ホーム、マップ、メッセージ、世界時計、アクティビティといったApple Watchアプリが新デザイン言語に従って刷新される。サードパーティの開発者も新デザイン言語を用いてアプリをアップデートできるようにしており、発表では「NBA」アプリ、習慣化アプリ「Streak」、水分補給アプリ「Waterllama」などの採用例が紹介された。
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新デザイン言語に従って刷新された「天気」、「世界時計」、「Waterllama」
watchOS 10の新しい文字盤として、時間の変化を色で表現する「パレット」と、スヌーピーやウッドストックが登場する「スヌーピー」が追加される。どちらもスマートスタックの活用が有効なシンプルなデザインだ。
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「パレット」と「スヌーピー」、スヌーピーはキャラクターが地域の天気に反応したり、ユーザーがワークアウトをすると活発に動く
○アクティビティと健康関連のアップデート
アクティビティ関連ではサイクリング向けとハイキング向けの新機能が提供される。
watchOS 10を搭載したApple Watchでサイクリングワークアウトを開始すると、ライブアクティビティとしてiPhoneに自動的に表示されるようになる。タップすると全画面表示になり、iPhoneのディスプレイサイズに最適化された見やすい表示で、心拍数範囲、高度、レースコースといった情報を確認できる。
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また、パワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサーなどBluetooth対応のサイクリングアクセサリーの自動的な接続をサポートする。それによって、サイクリングパワー(ワット)やケイデンス(RPM)といった指標、パワーゾーンなどをワークアウト表示で利用できる。
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ハイキング向けには、「コンパス」が「緊急電話に発信できる最後の地点のウェイポイント」と「緊急電話に発信できる最後の地点のウェイポイント」の2つのウェイポイントを自動的に生成し、メッセージの確認や通話の利用、緊急時の連絡などをサポートする。
健康関連では、心の健康に向き合う機能を提供する。「マインドフルネス」アプリを使って感情や日々の気分の変化を記録することで、心の状態に影響を及ぼしている可能性(人間関係、睡眠や運動といった生活習慣など)を確認し、心の回復力を高めるのに役立てられる。
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また、環境光センサーを利用してユーザーが日光の下で過ごした時間を計測する機能が用意される。日光の下で過ごす時間は、人々の体と心の健康にプラスの効果をもたらす。中でも子どもは、1日に80〜120分以上を屋外で過ごすことで近視になるリスクを低減できる(International Myopia Institute:国際近視機関)。
これらのほか、服薬アプリで指定した時間から30分経過しても服薬が記録されない場合にフォローアップのリマインダーを受け取れるようになる。iPhone同士を近づけて連絡先情報を交換するAirDropの新機能「NameDrop」を、iPhoneとApple Watchの間でも年内のソフトウェアアップデートで利用できるようにする。
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watchOS 10は5日からデベロッパ向けベータ版の提供が始まっており、7月にパブリックベータ、秋の正式版リリースを予定している。対象となるApple Watchは、Apple Watch Series 4以降。iOS 17で動作するiPhoneとのペアリングが条件になるため、iPhone XS/XR以降のiPhoneが必要になる。
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スクリーンが小さいApple Watchで、天気や株価など様々な情報を素早く確認したり、タイマーの操作などにアクセスしやすくするには、アプリの一部の情報表示とアプリへのショートカットとして機能する「コンプリケーション」を多く配置できる文字盤が役立つ。
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見方を変えると、シンプルなデザインの文字盤が好みの場合、コンプリケーションの配置が限られるため情報や機能へのアクセスが悪くなる。デザインと機能性のトレードオフに悩まされる。watchOS 10では、その問題をスマートスタックで解決する。
スマートスタックは機械学習を用いてユーザーが必要としている情報や機能を推測し、そのウイジェットを並べて表示する。どのような文字盤からでも、デジタルクラウンを回すとスマートスタックのウイジェットが現れる。例えば、ミーティングの時間が近い時にデジタルクラウンを回すとスマートスタックのトップに次の予定が表示され、タイマーを開始した後にスマートスタックを呼び出すとタイマーのウイジェットがトップになる。ストップウィッチ、ワークアウト、ポッドキャストの再生など、他のアクティブなセッションでも実用的に機能するとのこと。このスマートスタックを活用することで、シンプルな文字盤を含む全ての文字盤で、ユーザーが必要としている情報や使いたいアプリに素早くアクセスできるようになる。
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新しいデザイン言語は、Apple Watchのディスプレイで情報を一目で把握しやすいように設計されており、天気、株価、ホーム、マップ、メッセージ、世界時計、アクティビティといったApple Watchアプリが新デザイン言語に従って刷新される。サードパーティの開発者も新デザイン言語を用いてアプリをアップデートできるようにしており、発表では「NBA」アプリ、習慣化アプリ「Streak」、水分補給アプリ「Waterllama」などの採用例が紹介された。
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watchOS 10の新しい文字盤として、時間の変化を色で表現する「パレット」と、スヌーピーやウッドストックが登場する「スヌーピー」が追加される。どちらもスマートスタックの活用が有効なシンプルなデザインだ。
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○アクティビティと健康関連のアップデート
アクティビティ関連ではサイクリング向けとハイキング向けの新機能が提供される。
watchOS 10を搭載したApple Watchでサイクリングワークアウトを開始すると、ライブアクティビティとしてiPhoneに自動的に表示されるようになる。タップすると全画面表示になり、iPhoneのディスプレイサイズに最適化された見やすい表示で、心拍数範囲、高度、レースコースといった情報を確認できる。
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また、パワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサーなどBluetooth対応のサイクリングアクセサリーの自動的な接続をサポートする。それによって、サイクリングパワー(ワット)やケイデンス(RPM)といった指標、パワーゾーンなどをワークアウト表示で利用できる。
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ハイキング向けには、「コンパス」が「緊急電話に発信できる最後の地点のウェイポイント」と「緊急電話に発信できる最後の地点のウェイポイント」の2つのウェイポイントを自動的に生成し、メッセージの確認や通話の利用、緊急時の連絡などをサポートする。
健康関連では、心の健康に向き合う機能を提供する。「マインドフルネス」アプリを使って感情や日々の気分の変化を記録することで、心の状態に影響を及ぼしている可能性(人間関係、睡眠や運動といった生活習慣など)を確認し、心の回復力を高めるのに役立てられる。
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また、環境光センサーを利用してユーザーが日光の下で過ごした時間を計測する機能が用意される。日光の下で過ごす時間は、人々の体と心の健康にプラスの効果をもたらす。中でも子どもは、1日に80〜120分以上を屋外で過ごすことで近視になるリスクを低減できる(International Myopia Institute:国際近視機関)。
これらのほか、服薬アプリで指定した時間から30分経過しても服薬が記録されない場合にフォローアップのリマインダーを受け取れるようになる。iPhone同士を近づけて連絡先情報を交換するAirDropの新機能「NameDrop」を、iPhoneとApple Watchの間でも年内のソフトウェアアップデートで利用できるようにする。
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watchOS 10は5日からデベロッパ向けベータ版の提供が始まっており、7月にパブリックベータ、秋の正式版リリースを予定している。対象となるApple Watchは、Apple Watch Series 4以降。iOS 17で動作するiPhoneとのペアリングが条件になるため、iPhone XS/XR以降のiPhoneが必要になる。