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今回は、「赤い爺さん」をご紹介します。

赤い爺さん 6話

「お…おお、Y、Yか」名前をお爺さんが呼びます。
聞き慣れた声でしたが、イントネーションが平坦です。
地方の強い訛りがあるはずですが人口音声のようでした。
のそりとまた咳をして頭を掻きながら近づいてきて……?

「うちに帰ってきたのか?」そう聞くとお爺さんは何か考えた様子で天井を見上げます。
そして「お…おお、Y、Yか」と同じ言葉を、全く同じ発音で繰り返しました。
お爺さんの指先からは赤紫の液体が滴り落ちてカーペットに水たまりを作っていました。
よく見ると、お爺さんの肩から肘にかけて凄く長いのです。
Yさんのよく知ったお爺さんではないため、別の何かがお爺さんの格好をしているのではないかと考え始めて……。
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(おばけてゃ)