まだ肌寒い春先の週末は、ホテルに籠ってゆっくり過ごしたい。

そんなときにぴったりなのが、パノラミックな窓から望む景色が圧倒的な「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」だ。

時間の流れを忘れてしまいそうな至極のステイをご紹介しよう!



34階の絶景が見渡せるクラブラウンジでチェックイン

グランド デラックス プレミア キングの客室はクラブラウンジのアクセス付き。ラウンジでのチェックインも可で、アフタヌーンティー等もいただける


もしも都内ホテルで窓際絶景選手権を行うとしたら、私の優勝は迷わず「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の“グランド デラックス プレミア キング”だ。

まずホテルの特別な立地についてお伝えしたい。紀尾井町とは江戸時代に大名屋敷が林立していた場所。

徳川御三家のうちの紀伊(現プリンスギャラリーの地)、尾張(現上智大学の地)、井伊(現ホテルニューオータニ東京の地)の屋敷が建っていたため御三家の頭文字をとって紀尾井町と名付けられた。



東京のイーストサイドの夜景にうっとり

グランド デラックス プレミア キングのベッドの正面に広がる大迫力の夜景。照明にナイトスケープモードがあるので消灯しなくても夜景が際立つ


そんな歴史を知り、高層ビルに邪魔されない眺望を前にした時、「そりゃ抜け感も最高なわけだ」と由緒正しさに納得する。

中でも絶景のベストな額縁と思うのが既述の客室で、リピートしているのだ。



スペイン王室御用達の寝具を纏ったキングベッド

グランド デラックス プレミア キング。寝室と浴室の間は引き戸で、開けると広々。1泊1室2名 145,874円〜(朝食付き)


扉を開けてカードキーを挿した瞬間が最初のハイライト。

閉まっていたブラインドが自動で上がる1秒ごとに胸が高鳴り、全景が現れて唸る。皇居の緑の向こうに丸の内のビル群がそびえ立ち、左奥には東京スカイツリー。

極限までパノラミックにした窓の取り方が秀逸で、デザイナーが景色に感動して置いたのかなと想像するのが窓際のデイベッドだ。



デイベッドで感じる雲の上にいるような浮遊感

窓際に鎮座する超ロングなデイベッドが圧巻!横には外気を入れるボタンもあり、高層階にして新鮮な空気を感じられる


ほぼ全室にあるがここだけ異例の長さで、大人ふたりが縦に寝られるほど。そこに乗れば浮遊感は抜群。30〜36階という高さも絶妙で、高過ぎず街との一体感を感じられる。

もう動けなくなって、ここで日向ぼっこに浸りたい感情になり、シャンパンのハーフボトルを開けた。天空の泡酒は非日常感が極まるので、ぜひカップルでお試しを。

加えてバスタブも窓際に置かれているから入浴がバカンスになる。



夜景を眺めながら浸かる至極の泡風呂

空に浮かびながらお湯に浸かるようなバスタイムも至福。壁にはテレビが設置されバスタブ横の窓際にはベンチもあり


また、今回改めて発見したのが客室で食べる自家製スモークサーモンの美味しさと、大浴場の空調の緻密さ。



白ワインのおともは自家製の絶品スモークサーモン


インルームダイニングの「自家製スモークサーモン クリームチーズ添え」は塩抜きが絶妙で滑らかな舌触り。4,012円。



サウナ後は絶景を見渡す水風呂でととのう

男性はドライサウナ、女性はスチームサウナを用意し、41度の風呂と20度の水風呂も設置。浴場からも絶景を楽しめる


大浴場の眺望もいいのは知っていたが、実は外気を取り込んでいるので水風呂後がそよ風にあたる外気浴のようなのだ。

ととのったら再び客室で景色に耽る。東京がもっと好きになる窓際に飽きることはない。



このホテルにステイして英気を養えば、4月からまた新たに良いスタートを切ることができるだろう!