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 今冬のドーハにおける冬季キャンプを前にバイエルン・ミュンヘンでは、数多くの主力選手の離脱やワールドカップでの失望など、むしろチームの雰囲気について少なくとも楽観的に考えられる状況にはなかった。だがユリアン・ナーゲルスマン監督による総括では、「これまで合宿をみてきたスタッフたちからは、今回の雰囲気に関しては最高のものだったという声もでている」とコメント。「選手同士は当然のこと、コーチ陣とも良好な関係性が構築されている」と述べており、「若手選手は精力的にとりくみ、ベテラン選手は皆、良い雰囲気にある。特に危惧していた落ち込みはみられていない」

 ただ「もともとバイエルンの選手たちは、貪欲さを持ちまた物事を遂行していこうという姿勢をみせていた」が、就任当初にナーゲルスマン監督が課した厳しいトレーニングにしばしば選手たちは圧倒され、「慣れが必要なことは確かで、それをよりよく理解してくれる選手もいれば、なかなかそういかない選手たちもいる。その後者が重要な選手であればあるほどに、チームに注入していくことはより困難になるというものだ」と指揮官。そこからの教訓をいかして「あることについてはやりすぎず、またあることには制限をかけていくということを学んだ」という「選手たちに向けて一歩前進した」ことが、今回の合宿にて再確認されたと胸を張った。

 なお今冬最初で最後のテストマッチとなったRBザルツブルク戦では、バイエルンは4−4という大味な結果となったものの、「多くの良い点が見られた。まだやるべきことはあるがね」と評価。特に「エネルギッシュ」だったことをあげつつ、とりわけ若武者マティス・テルをあげて「素晴らしいプレーをみせていたね。コマンもそうだが」と述べており、また新戦力が加わったことで「ピッチにいいパワーがみられたと思う」と指摘している。「前半20分すぎからは守備面では安定しなかったがね。後半途中からは早いフレッシュな選手の存在が大きかった。テストとしてはよかったと思うよ。ここから答えを探していくということ。そして来週金曜にむけて回復していくこと。それが重要なんだ」