ジャニーズ事務所に入所し、ちょうど20年という節目を迎えた、Kis-My-Ft2の北山宏光さん。

大人の男性としても魅力的なオーラを纏う彼を、2022年4月にオープンしたばかりの、新宿の隠れ家鮨にお連れした。

なんと、こちらの大将も北山さんと同年同日生まれ!そんな奇跡的な出会いから、大将に自身を重ねながら話すような場面も…?

多方面で活躍しながら、進化し続ける北山さんのインタビューを、今日と11日(日)の2回に渡ってお届けします!

【前編】
■北山さんが大事に持ち続ける、“熱いスピリット”
■“男も惚れる男”という言葉が似合う理由


カウンターでひとり静かに杯を傾ける。その姿がなんとも絵になる男の姿がそこにあった。

「回らない鮨に自腹で行けるようになったのは、Kis-My-Ft2がデビューしてから。当時、26歳ですね。関ジャニ∞の大倉忠義とは同い年だけど、彼の方がデビューしたのが早くて。

ふたりで高級鮨店に行って、“割り勘しようぜ”ってなったときは、大人になったなぁと思うのと同時に、ようやく同じフィールドに立てたなって感慨深かったのを覚えています」

ジャニーズ事務所に入所して10年、デビューして10年。キャリアも経験も十分に積み、ここ数年は俳優としての評価も高まっている北山宏光さん。

進化を続ける、その原動力はどこにあるのだろう。



カウンター内の中央に大きく掲げられた「磨穿鉄硯」の書は、強い意志を持って目標達成まで精進するという、大将の決意表明だ

「アピールは得意じゃない。でも熱いスピリットは常に持ち続けている」


「自分はそんなにアピール上手なタイプじゃないんです。

ただ、若い時ってほんとね、ライバルも多いし、名前覚えてもらわなきゃいけないから、自分の不得手であるアピールも頑張ってきた自負はありますけど、今はもうそういう段階ではなくて。

頑張っているということも、自分の魅力も、気づいてくださる人がいれば、それでいいかな、と思うようになりました」

すると、この日、北山さんに鮨を握った大将の安部憲介さんに触れた。

「彼も寡黙ですけど、カウンター越しに熱いスピリットみたいなものが伝わってくるんですよ。まだまだこれから、っていう意気込みも感じるし。

一生懸命にやっている姿から受け取るものってあると思うんです」


36歳。同い年だからこそ、その姿に自分を重ねているように見えた。

「僕らの仕事って、“やりたいです!”と手を挙げたからってやれないじゃないですか。やっぱり“待つ側”っていうか。

監督さんやスタッフに、また一緒に仕事がしたいって思われないとキャスティングはされない。だから常にベストを尽くした上で結果は出したいと思ってますね。お鮨屋さんだって同じなんじゃないかな」

取材を終えた後のシーンだ。店を後にする直前……。

「大将!頑張ってください!」

そうエールを送った北山さんの後ろ姿は、広く大きくこの目に焼き付いた。男も惚れる男とは、きっと彼のような人なのだろう。

多弁は決して雄弁にあらず。それが北山さんの生きざまだ。


【後編】 9/11に公開!
■北山さんの心を掴んだ、“イノベーティブ鮨”の魅力

■プロフィール
北山宏光 1985年生まれ、神奈川県出身。2002年、ジャニーズ事務所に入所。2011年、Kis-My-Ft2でCDデビュー。バラエティやドラマなど多方面で活躍し、9月上演予定の舞台『Endless SHOCK』にも出演予定。29枚目のシングル『Two as One』は、メンバーの玉森裕太主演のドラマの主題歌として好評発売中。

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東京カレンダー最新号では、北山宏光さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、北山さんが考える“先輩と後輩の関係性”とは?

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