歌手で俳優の松平健が28日、さいたまスーパーアリーナで行われたアニメソングの祭典『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』に、まさかのサプライズ登場。登場するやいなや、約2万人の観客がどよめいた。




直前のi☆Risのステージが終わると、「誰か助けて〜。悪い奴らに追われているの〜」と姫の格好をした内田真礼が、舞台上に駆け込んできた。i☆Risのメンバーが“まあや姫”をかばうと、悪党がアニサマに乗り込んでくる。悪党は刀を携えており、i☆Risに斬りかかるなど大惨事に。i☆Risが「ヒーローを呼ぶしかない。俺何様、俺殿様〜!!」と去年のアニサマテーマソングをもじって、“殿様”に助けを求めた。


すると、白い袴姿の松平が颯爽と登場。


まさかの本物の殿様の登場に、会場にいる2万人が「え…?」「は?」と戸惑うも、すぐさま「うおおおおおお」「殿さまああああ」「殿おおお」と大歓喜。松平は次々に華麗な剣術で悪党をなぎ倒し、アニサマの窮地を救ったのだった。


松平は姫の無事を確認すると「また城を抜け出して……」とおかんむりで、姫は「だって、生き別れた弟をどうしても探したかったんだもん!」と内田姉弟ネタをぶっこんで笑わせた。松平が「姫を助けてくれた御礼を」と申し出るも、助けられたi☆Risは「私たちが御礼をするほう。でも何もできない。できることは“歌って踊ること”」と返答。松平はにっこりと笑い、「それは奇遇ですな。私も歌って踊ることが大好き」と話すと、『マツケンサンバII』を披露する流れを察した観客が大きな拍手で歓迎する。


「ミュージック、スタート!」の掛け声で、『マツケンサンバII』のイントロが流れると、会場のボルテージはMAXに。松平は目にも眩しいゴールド衣装に着替え、会場はUO(ウルトラオレンジ)に染まり、祭り会場に早変わり。「Summer Sparkle バージョン」として、おなじみのサンバを披露した。ステージには同日公演に出演したアーティストたちも参加し、全員でサンバを楽しむ。大きなスクリーンに“まあや姫の生き別れた弟”が映し出される場面もあり、会場から笑いが起こった。



大団円を迎え、松平は「ありがとうございました!」と会場を後に。その後、アニサマは休憩時間に入ったが、BGMは『マツケンサンバII』のままで、観客は笑いを交えつつ大きな拍手で祭りの余韻に浸っていた。


2005年に初開催した『Animelo Summer Live』(通称「アニサマ」)はアニソン界の人気アーティストが一堂に会する世界最大規模のアニソンイベントで、今年で17回目。毎年夏に3日間かけて行われ、約50組のアーティストが集結する。昨年に続き、コロナ禍となってから2度目の有観客開催。今年は「Sparkle(スパークル)」をテーマに掲げており、同名のテーマソングは歌詞を中村彼方氏、作曲を田中秀和氏が手掛けている。



©Animelo Summer Live 2022