モスバーガーがブランド名を冠する定番商品「モスバーガー」の新たなアレンジ商品として、白いチーズソースを使用した「白いモスバーガー」(470円)を、7月13日より9月中旬まで期間限定で発売する。

本商品の発売に合わせ、看板や店内スタッフの制服などを白で統一したモス史上初の店舗「白モス 恵比寿東店」を7月31日までの期間限定でオープン。7月12日には同店でメディア向けの新メニュー試食会が開かれ、新商品の特長などが紹介された。



○映えと味わいにこだわった「白いモスバーガー

「白いモスバーガー」は、特性ミートソースと輪切りのトマトがマッチした「モスバーガー」に、厳選した4種類のチーズ(クリーム、ゴーダ、エメンタール、パルミジャーノ・レッジャーノ)を使用したソースを使った、見た目にも美しいハンバーガー。雪を連想させるような涼しげで真っ白なソースに仕上げるため、白系のチーズを中心に使い、具材を覆うような絶妙な粘土に調整するなど、ビジュアルにこだわった。



「7月・8月のキャンペーンということで、『夏バテ防止にはチーズがいい』というところから、今回のチーズの題材にしたメニューの開発が始まっています。美味しさに定評があるモスバーガーとして、インスタ映えするのに美味しい商品になっています」とは、モスフードサービスの上席執行役員マーケティング本部長・安藤芳徳氏。

ミートソースとトマトに合う4種類の特徴の異なるチーズを組み合わせることで、独自の味わいや香りを実現。隠し味にヨーグルト酸味を加えることで、濃厚さと爽やかさのバランスがとれた味わいに仕上げている。

全国のモスバーガー店舗にて販売する「白いモスバーガー」だが、販売期間中はサイドメニュー「枝豆コーンフライ」を販売。同じく、パイナップルとマンゴーをミックスした“南国パインソース”を使用した、3種類の期間限定ドリンク(「まぜるシェイク 南国パイン」「まるごと!レモンのジンジャーエールwith南国パインソース」「南国パインのジンジャーエール」)も提供する。

同社のマーケティング本部商品開発部長・濱崎真一郎氏は、それぞれの期間限定メニュ―について説明した。

「口当たりも滑らかな、香りの良いチーズソースで、ポイントはこの白さですが、チーズをソースに仕上げたことで味わいも通常のモスバーガーとは大きく違います。『モスバーガー』はパティの上にマヨネーズ、オニオン、ミートソース。最後にトマトを載せてバンズで挟むかたちですが、白いモスバーガーはチーズソースとのバランス考え、パティの上のマヨネーズを抜いています。また、味が強いオニオンとミートソースのグラム数量を少なめにすることで、チーズソースをより味わえる仕立てです」(濱崎氏)



新たに開発された「枝豆コーンフライ」は、塩のみのシンプルな味付けで、定番の夏野菜である枝豆とコーンの味わいや食感にこだわったサイドメニュー。揚げ物でありながら、さっぱりとした味わいが楽しめる。

「油で揚げるフライものの特徴として、手が汚れやすいということがありますが、今回のサイド商品は上新粉で揚げているため、手につく油も少なく食べやすく、モッチリとした食感です。また、ドリンクで使用されるソースにはタイ産の芯まで柔らかいパイナップルと、ベトナム産を中心とする甘みや風味のバランスが良いマンゴーを使っています。ソース自体は3種類とも同じですが、それぞれ風味や味わいの感じ方が違います」(濱崎氏)

○真っ白なモスバーガー店舗も登場

今回、モスバーガーでは「白いモスバーガー」「枝豆コーンフライ」「セットドリンク」(追加料金でシェイク、スープ、カフェラテ等に変更可能)を、手軽に楽しめる「夏トクセット」(790円)を用意した。

「これまでモスバーガーではセット訴求はあまりしていなかったんですが、おそらく過去最大の割引率の商品セットを用意しました。『白いモスバーガー』『枝豆コーンフライ』『南国パインのジンジャーエール』という期間限定メニューの組み合わせを、多くの人に楽しんでいただければと思います」(濱崎氏)

「南国パインのジンジャーエール」


モスバーガーはセット単価が高いというイメージもあるそうが、今回は単品だと1000円を超える商品の組み合わせを200円以上お得なセットで、従来のセット値引きの約2倍の値下げ幅となる。

安藤氏は物価高の最中に大幅なディスカウントできる理由について、「モスバーガーの場合はアフターオーダーシステムなので、早く快適にオペレーションを回せると、売上などにつながりますし、セット販売の割合が全体の半分近くになると、同じ食材が出ていくことになり、原材料費を多めにとれて安く提供することができます」と解説。

また、ポテトの相場が高くなり、為替などの関係で他国に買い負けしている現状についても言及し、ポテトに頼ってきたセットアイテムを分散させていく方針を語っていた。

「『枝豆コーンフライ』に関して、我々はこれが第1弾と考えています。モスバーガーは『グリーンバーガー』という代替肉を使った商品や『ライスバーガー』なども得意ですので、第2弾、第3弾と国産のお米を使った商品や、プラントベースフードを使ったサイドメニューも検討中です」(安藤氏)

「白いモスバーガー」発売に合わせて、モスバーガーの看板を真っ白にラッピングし、従来の“緑色”の看板やシックなデザインの店内を白で統一した「白モス恵比寿東店」が7月31日の期間限定で登場する。



店舗の外観と内観には、新商品「白いモスバーガー」の白いチーズソースが溶け出したようなデザインを施し、高さ2.4メートルのフォトスポット「High Cheese Spot(ハイ チーズ スポット)」を店舗の入り口に設置。



店舗装飾に合わせて、スタッフの制服も従来のデニム風のエプロンが特徴的なモスバーガーの制服も期間限定で帽子も、シャツも、エプロンも真っ白に変更するというモス史上初のカラーリングの店舗となる。



さらに「白モス 恵比寿東店」で商品を購入した人には、「白モス恵比寿東店」限定のオリジナルグッズとして、モスバーガーのコーポレートキャラクター「リトルモス 白モス限定ver.ステッカー」も期間中、数量限定でプレゼントする(なくなり次第終了)。

伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら