オリックス 宮城大弥[写真=北野正樹]

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◆ 「課題は分かっている」開幕へ視界良好

 オリックスの3年目左腕・宮城大弥が、宮崎キャンプ第6クール最終日の24日、紅白戦に初登板。新型コロナウイルスの陽性判定で出遅れていたが、先発で2イニングを2安打、無失点と危なげなかった。

 紅組の先発で登板した宮城。先頭の佐野晧大に中前打を許したが、宜保翔を遊ゴロ併殺打に仕留め、平野大和も遊ゴロ。2回も先頭の育成1位の新人・山中堯之(茨城アストロプラネッツ)に右前打されたものの、佐野如一、後藤駿太、松井雅人を打ち取り、難なくピンチを切り抜けた。

 「直球を中心に投げることをテーマにした。押している部分もあれば、ヒットを打たれた部分もあった。8〜9割ストライクを取れて、ファウルも取れるくらいに(ボールの)質を上げられれば。課題は分かっているので、修正して不安なくシーズンに臨みたい」と宮城。

 実戦を意識してのマウンドでもあった。ブルペンからセットポジションで投球練習していたそうで、「クイックでストライクも投げられた。ちょっと引っかけた部分を直して、もう少し精度を上げたい」と、手応えも口にした。

 2年目の昨季は山本由伸に次ぐリーグ2位の13勝(4敗)を挙げ、最優秀新人賞に輝いた。今季の目標は「昨年より、いい成績を残すこと」。

 「プレッシャーを感じないことはないが、やるべきことをやって、次に向かっていくしかない。昨年の自分はそのままに、新しい自分を探しながらやっていく」。

 3年目、20歳の左腕に死角はない。

取材・文=北野正樹(きたの・まさき)