冷凍麺でパパッと!究極のカレーうどん【冬のホッと煮込みうどん#1】

料理家・渡辺康啓さん考案!カレーうどん

2月の毎週日曜日連載「冬のホッと煮込みうどん」では、お手頃な冷凍うどんを使って、面倒な手間なく作れる創作煮込みうどんレシピをご紹介します。

教えてくれたのは、料理家として活躍する渡辺康啓さんです。

「煮込みうどんのおいしさは、うどん自体にスープの味が染み込んで、具材との一体感を楽しめるところ。また、土鍋で作ると最後まで熱々で食べられます。煮込みうどんは煮込む手間こそありますが、調理自体はとっても簡単です。

道具は土鍋だけ、“具材とつゆを煮込む、うどんを煮込む、香りを加える”ことをおさえれば、つゆまで飲み干したくなる煮込みうどんができあがります。

今回はひとり用の土鍋を使いましたが、人数に合わせて調整してください。事前につゆを作っておけば、あとはうどんを煮込むだけ。食べたいタイミングですぐに食べられますよ」

「第一回の『カレーうどん』は、玉ねぎの甘みをじっくりと引き出すのがポイント。土鍋でゆっくり火を通した牛肉と玉ねぎにカレー粉を加え、香りが立ったらだしを注ぎます。

そうそう、うどんを煮込む前につゆの味を塩で調えるのですが、うどんに味がしっかり染みたほうがおいしいので、少し強めに味付けしてください。ほかのレシピにも共通するので覚えておいてくださいね」

材料(1人分)

調理時間:20分

・冷凍うどん……1玉
・牛こま肉……70g
・玉ねぎ……1/2個
・卵……1個
・ちくわ……1本
・かつおと昆布のだし……250cc ※顆粒のだしの素でも可
・カレー粉……小さじ2杯
・しょうゆ……小さじ1杯
・きび砂糖……小さじ1/2杯
・塩……適宜
・米油……小さじ1杯
・小ねぎ(小口切り)……適宜

〈肉の下味〉
a. しょうが(すりおろし)……小さじ1/2杯
a. にんにく(すりおろし)……小さじ1/4杯
a. 酒……小さじ1杯
a. 塩……ひとつまみ

下ごしらえ

・玉ねぎは繊維に沿って5mm幅に切る
・小ねぎは小口切りにする
・ちくわは斜め切りにする

作り方

1. 牛肉に下味をつける

牛こま肉に(a)を揉み込んで下味をつけます。指先をつかって、まんべんなく味を染み込ませましょう。

2. 土鍋に米油を温め、牛肉と玉ねぎを炒める

土鍋に米油を入れて温め、牛肉と玉ねぎを炒めます。火加減は中火で、焦げ付かないようにやさしくかき混ぜながらじっくり炒めます。

「米油はくせがなく、フラットな味わいなので、素材の味を引き出してくれるんですよ。肉の色が変わって、玉ねぎが透き通るまで炒めましょう」

3. カレー粉を加えてさらに炒める

牛肉の色が変わったら、カレー粉を加えて炒めます。

「カレー粉を加えてから炒めることで、スパイスの香りが引き立ちますよ」

4. カレー粉の香りが立ったら、だし、ちくわを加える

カレーの良い香りが立ってきたら、だしを注ぎます。このタイミングでちくわも加えましょう。

「今回使ったのはかつおと昆布のだし。500ccのだしをとるのにかつおぶし1パック、昆布10cmを煮出しています。もちろん顆粒のだしの素でもいいですよ!」

5. しょうゆ、きび砂糖を加え、塩で味を調える

つゆが煮立ったら、しょうゆ、きび砂糖を加えます、味を見て、少し強めに塩を加えて味を調えます。

「きび砂糖はコクがあって、やさしい甘さなのが気に入っています。香りもあっておすすめですよ!このあとうどんを加えるので、塩加減は気持ち強めに」

6. うどん、卵を加えて3分煮込む

うどんを入れてほぐし、肉やちくわをバランスよく並べて、真ん中に卵を割り入れます。蓋をして弱火で3分煮込みます。

仕上げに小ねぎ(そのほか薬味でもOK)を散らせば、できあがりです!

追いごはんの誘惑。具だくさんのカレーうどん

シャキシャキ感が残りながらもしっかり甘みのある玉ねぎ、カレーに負けないおいしさの肉、魚介のうまみがあるちくわ、それぞれがしっかり仕事をして、味に深みを与えています。

「うどんを煮込むことでほんのりとろみがつくので、片栗粉なしで十分。ちくわの代わりに油揚げやかまぼこを入れてもいいですね。冷蔵庫にあるものでOKですが、だしが出るものにすると味に深みが加わります」と渡辺さん。

つゆを飲み干したくなる、深くやさしい味わい。ごはんを追加してかきこみたくなる“悪魔のカレーうどん”を、体感してみてください!

次回は、とろ~り濃厚な「豆乳味噌煮込みうどん」を紹介