おいしいりんごを見極めるコツは3つ！老舗フルーツ専門店に聞く、正しい選び方と保存方法
老舗フルーツ専門店直伝。おいしいりんごの選び方
子どもから大人まで幅広く人気で、なじみ深いフルーツのひとつ「りんご」。秋から冬にかけてが旬のりんごは、スーパーでも目にする機会が増えてくる時期です。これからが旬となるりんごも、おいしい選び方がわかれば秋のくだもの生活が充実するはず。
1. おいしいりんごは叩くとキンキン音がする!?
ーー第3弾はこれから旬となるりんごのおいしい選び方を教えていただきたいと思います！りんごは特にどの部分が見極めるポイントになってきそうですか。
久保直子さん（以下、久保） りんごは種類が多く、赤いものから青いものまであるので、見た目では一概にどんなりんごがおいしいかは言えないんですね。でも中の状態は叩いてみるとわかりますよ。
ーー叩いてみるというと、どのような風に？
久保 指ではじくようにして少し叩いてみると、音がします。キンキン……と透き通った音であればおいしいりんごの証拠。ボコッボコッと重い音がすると、鮮度が悪く実が黒くなっていたり、水分が抜けて果肉がボソッとしていたりするんです。ただ店頭ではむやみに触れないので、あくまでも予備知識程度に。いくつか購入して音を聞き比べてみるといいですよ。
2. 軸が太くて枯れていない
ーー音を聞いて確かめる、簡単にできますね。ただおっしゃるとおり、店頭では実践しづらいのが残念……。見た目でわかるポイントはありますか。
久保 そうですね、まずは軸を見ることでしょうか。梨の回でもお伝えしましたが、あまり枯れあがっているものはおすすめできません。なるべく太くて緑色のしっかりとしているものを選ぶと、鮮度の高いりんごに出会えると思いますよ。
3. 白っぽいほうがいい？甘さを知るには “ブルーム” に注目
ーー鮮度は軸で見極められることがわかりました。せっかくならば甘いものを選びたいのですが、見た目で判断できるでしょうか。
久保 甘い果実を見極めるときに注目したいのが、表面のブルーム。ブルームとは、果物の糖分が表面に浮き出たもの、白い粉のことを指します。ぶどうなんかだとわかりやすいのですが、りんごだってあるんですよ。ついワックスのようにツヤツヤと光ってしまっているものを選びたくなりますが、少し白っぽいものがいいですね。
りんごの正しい保存方法
身近なくだものだからこそ、正しい選び方を知るべし
りんごの見極めポイントは、音、軸、ブルーム。りんごも種類豊富なフルーツのひとつなので、すべて同じ見方とは言えませんが、次にお買いものするときの参考にしてみてくださいね。りんごの旬はまだまだこれから、おいしい時期を逃さずに秋の味覚をたっぷり楽しみましょう。
※品種、時期、天候などによって違う場合もあるため、本記事で紹介した内容は絶対的なものではありません
取材協力
取材・文／岩田知夏
撮影／實重かおり
