【2021年】気になる最新サステナブルスイーツ。生産者と繋がるシューアイスも。

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SDGsやサステナブルへの関心が急速に高まりつつある2021年。プラントベースのお菓子も注目され、環境への配慮とおいしさ&楽しさを両立するスイーツが増えていることこそ、今年らしさ。今回は、2021年最新サステナブルスイーツ店2軒をご紹介します。

1.〈BGM COFFEE&VIBES〉野菜の端材を活かした“季節を感じる”カヌレ。/広尾

一ツ星フレンチ〈Ode(オード)〉の生井祐介シェフが店のお隣に開いたコーヒーショップ。2種のエチオピアをブレンドしたコーヒーに合わせるのは、店内のキッチンで作る焼き菓子。中でも「レストランで出た野菜の端材を使った、サステナブルなカヌレ」(chicoさん)が話題だ。

2020年12月オープン。焼き菓子はカヌレのほかにフィナンシェ1個300円やブランデーケーキ1個500円なども。キッチン横にはバクテリアが生ゴミを生分解する業務用生ゴミ処理機を設置。江戸時代の古民家の梁を再利用したインテリアデザインは「過去と未来を繋げる」という生井シェフの思いが。ほかに野菜の端材を使ったヴィーガンカレー1,500円もある。

〈日本サステイナブル・レストラン協会〉に加盟するシェフが考案したカヌレは、厨房で出る端材を乾燥させたパウダーを生地に加えたもの。例えば人参や春菊、今なら沖縄原産ピーチパインや時にはフキノトウが入ることも。ほのかに素材の気配を感じ、常に味の変化が楽しめる。“食の循環への喚起”をスマートに発信する、この店らしい味わいだ。

〈BGM COFFEE&VIBES〉

カヌレ1個400円。骨董の絵皿で出されるのもうれしい趣向。写真は明治期の九谷焼の一枚。夏はエスプレッソをトニックで割った、喉越し爽やかなエスプレッソトニック600円とともに。東京都渋谷区広尾5-1-31 1F03-6447-79268:00〜22:00 不定休6席

2.〈PUFFZ 渋谷店(パフズ)〉マダガスカルへ思いを馳せる、生産者と繋がるシューアイス。/渋谷

ザクザクと香ばしいシューにバニラクリームがみっちり入ったシュークリームが人気のベイクブランド〈PUFFZ〉。夏限定の新作は、ハンドクラフトアイスクリームブランド〈HANDEL SVÄGEN〉のピュアなミルクアイスとマダガスカルの「アグロフォレストリバニラ」との出会いから生まれた贅沢なシューアイス。

人気のフレンチ〈シンシア〉の石井真介オーナーシェフと〈TRANSIT〉が共同開発したオリジナルベイクブランドとして、2019年11月にオープン。オーツミルクのアイスラテ480円。“渋谷の新おもたせ”としても人気のシグネチャー、シュークリーム。バニラ1個300円。キッシュなどフード系ベイクも。場所は渋谷駅B7出口直結。〈UPLIGHT CAFE〉内に併設。

「FARMER TO YOU」をテーマに掲げ、「売り上げの一部がマダガスカル大使館を通してNGO/NPOに寄付される、現地の農家と繋がるバニラ」(chicoさん)。仕上げにバニラのサヤを砕いたパウダーをかけた芳醇なバニラアイスと、生地との相性も抜群。至福のおやつが、マダガスカルの熱帯雨林を知るきっかけに。

〈PUFFZ 渋谷店(パフズ)〉

バニラが甘く香り立つ、マダガスカルバニラのシューアイス630円。「FARMERTOYOU」のロゴ入りパッケージで。イートインのみ、8月31日(火)まで販売。東京都渋谷区渋谷2-23-16 東口地下広場 B203-6324-27397:00〜19:30LO 不定休44席

“スイーツエキスパート”な21人の審査員。

※順不同、敬称略

(Hanako1199号掲載/photo : Kiichi Fukuda, Miyu Yasuda text : Yoko Fujimori)