働く女性の半数以上が感じたことのある「五月病」。思い当たる原因TOP3、3位ライフステージの変化、2位入社、1位は?
新しい生活がはじまる新年度がスタートしてゴールデンウィークが明けると、体や心の不調を感じることが増えるといいます。これがいわゆる「五月病」ですが、株式会社キャリアデザインセンターが働く女性を対象に実施したアンケート調査 によると、仕事をしていて「五月病かも?」と感じたことがある女性は、「やや感じたことがある」を含めると56.3%だそう。半数以上が自覚した経験があることが判明しました。
ライフステージの変化よりも危ない「仕事内容の変化」
では「五月病かも?」と感じたことに関して、思い当たる原因はどんなことだったのでしょうか?同調査によるアンケートの結果は以下の通りとなりました。
環境の変化はやはりストレスを感じる要因になるようです。
一番多かった意見は「仕事内容の変化」(41.9%)。ほとんどの項目は仕事における何かしらの変化が原因となっていますが、正直その中で「仕事内容の変化」は、変化の度合いとしてはそれほど大きくないようにも感じます。
しかし具体的に寄せられた意見としては「今までより難しい仕事を任され、ひと段落したのがちょうど4月頃だった。連休もありそのまま無気力になってしまった」(20代/サービス・販売系/正社員/東京)、「春の異動で更に仕事量が増えると言われ、新人に仕事を急いで教えないといけなかったとき、やる気がなくなり仕事に行くのが億劫になった」(30代/事務・経理・人事系/契約社員/大阪)といったものがありました。入社や転職は変化が大きい分自分も心構えができますが、仕事内容の変化の場合はそれが難しく、かえって混乱を招きやすいのでしょうか?
コロナ禍で人とも会えず、さらに鬱々とした気分になりやすくなります
旅行や飲み会にも行けず…課題はコロナ禍での気分転換にあり
続いてご紹介するのは「五月病かも?」と感じた時の症状についてのアンケート。五月病とは具体的にどんな症状が出るケースが多いのでしょうか?同調査による結果はこちらとなります。
疲れやすく気分が落ち込むのは、かなりつらいです。
同率1位で「疲れやすい」「気分が落ち込む」がランクイン。それに続くのは「やる気がおきない」「不安になる」「起きれない」「眠れない」と続きます。どの症状も取り急ぎ仕事を休んだり病院に行ったりしなくても対応できそうなのがまた厄介で、症状が長引くのに放置しておくと危険な場合もあります。
では気分が落ち込んだ際は、どのように気分転換をすればいいのでしょうか?同調査ではその解決方法についてアンケートを行ったところ、以下の結果が上位となりました。
気分が落ち込んだときの解決方法
仕事以外の気分転換をする……57.4%
家族・友人に相談……48.4%
睡眠をとる……44.4%
有給をとる……15.5%
解決する方法はない……9.4%
一番多かったのは「仕事以外の気分転換をする」。しかし今はコロナ禍なので、飲みに行ったり旅行に行くといった外出系の気分転換ができないのがつらいところ。その影響もあるのか「解決する方法はない」と回答した人も9.4%いました。まだまだコロナの終息には時間がかかりそうですが、感染リスクが発生しない範囲でなんとか気分転換の方法をみつけてほしいものです。
【調査概要】
調査内容:第24回「5月病になったことある?」|データで知る「女性と仕事」(https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-24/)
調査期間:2021年4月1日〜4月14日
有効回答数:868名
調査対象:『女の転職type』会員
調査方法: Web上でのアンケート