「セ・リーグのチーム、とくに巨人には絶対負けたくない」

 現役時代、死球を与えても動じない、ふてぶてしい態度から、“喧嘩投法” の異名を取った元西武ライオンズ投手の東尾修(70)。当時、激しくライバル心を燃やした巨人の野球教室に、自身の孫が通うとは、夢にも思わなかっただろう。

 7月上旬、都内某所の運動場に、東尾の姿があった。視線の先には、孫の理汰郎くん(7)が。この日、読売ジャイアンツが主催する子供向け野球教室「ジャイアンツアカデミー」に参加する孫のため、送り迎えを買って出たというわけだ。

「東尾さんといえば、理汰郎くんが小さいころからゴムボールを買い与え、キャッチボールの相手をして、英才教育を施しているそう。ピッチャーに育てることを念頭に、理汰郎くんに合った練習方法を考える時間が、いちばんの楽しみのようです」(芸能記者)

 東尾はもちろん、娘の理子(44)、理汰郎くんも西武ファン。巨人の教室に通わせるのは、抵抗がありそうなものだが……。

「ジャイアンツアカデミーは、優秀なコーチ陣が揃っている。これからピッチングなど本格的に野球を始める前に、自分以外のプロ経験者に孫を見てもらい、評価を聞きたいのでは」(スポーツ紙記者)

 東尾の所属事務所に問い合わせると、こう回答があった。

「その日は時間があったので送り迎えをしました。(孫は)西武ファンですが、ライオンズの少年野球チームは遠いため通えるところに行きました」

 教室の子供たちは皆、巨人のユニホームを着ていたが、孫には日本代表のユニホームを着せるあたり、ミスターライオンズとしての、せめてもの抵抗か。

(週刊FLASH 2020年8月11日号)