迷信?それとも……「ひな人形をしまうのが遅いと婚期が遅れる」の真偽を検証してみた
3月3日はひな祭りでした。日本では昔から「ひな人形をしまうのが遅いと婚期が遅れる」という言い伝えがありますが、独身の堅実女子はちょっと気になりませんか?
そこで株式会社ネクストレベルでは30代の女性を対象に、この「ひな人形をしまうのが遅いと婚期が遅れる」の言い伝えがどのくらい当てはまるかを検証しています。
独身女性と既婚女性のひな人形をしまった時期を調査してみると……
そこでまず、30代女性の既婚者と独身者でそれぞれ、ひな人形をしまった時期を調査しています。ちなみにひな人形の老舗ブランド「吉徳大光」によると、しまう時期に“●日まで”といった決まりはないそう(※)ですが、同調査では桃の節句の3日後である「3月6日」を目安に調査。結果は以下の通りとなりました。
正式には、何日ににしまえばいいかは決まっていないそう。お日柄のいい日になるべくしまえばOKです。
「3月6日までにしまった」と答えた割合は、婚姻歴ありの女性が68.2%に。一方婚姻歴なしの人は60.2%と、8%の差が出ました。データ的には一応言い伝え通りといえますが、その差はわずか8%なので、誤差の範ちゅうともいえそうです。
とはいえ「ひな人形をしまうのが遅いと婚期が遅れる」の言い伝えは、どのくらいの女性が認識しているのでしょうか?知らなかったら検証の意味がなさそうですが、同調査によると全体の97.3%が「知っている」と回答。ほとんどの人が認識している結果となりました。知ったきっかけで一番多いのは、「言い伝えを周りの大人から聞かされていた」(87.2%)。この言い伝えはひな人形を飾る家では、まさに常識といえそうです。
※吉徳大光 https://www.yoshitoku.co.jp/hina/column/care/dolls-clean-up
段飾りになると片づけるのも簡単ではなく、ついそのままにしがちですが……。
言い伝えを完全否定できない女性は案外多かった
さらに同調査では「ひな人形をしまうのが遅いと婚期が遅れる」の言い伝えについて、本当に信じるかどうかをアンケート。その結果は以下の通りとなっています。
信じる信じないに限らず、しまうのが遅いのは良くないという認識を持っている人は多そうです。
言い伝えを信じる人は、わずか7.3%。しかし注目なのは「いいえ」と「なんとも言えない」が、ほぼ半々となっている点です。「なんとも言えない」はかなりあいまいな回答ですが、簡単に迷信と切り捨てられない人が案外多いことが分かります。
さらに同調査では、35歳以上の独身女性を対象に「自分が晩婚なのはひな人形をしまうのが遅かったからだと思いますか?と質問。一番多かったのは「いいえ」で78.1%ですが、こちらでも「なんとも言えない」が14.6%、そして「はい」と答えた人も7.3%いたそうです。つまり35歳以上の独身女性のうち、2割以上はひな祭りをしまう時期との関連性をゼロではないと考えていることになります。
この言い伝えが生まれた背景ですが、同調査によると3つの説があるそうです。まず1つめは「きちんとしつけられた女性になり、早く『片付く』(結婚できる)」を意味する“しつけ説”。2つ目は藁や紙のひな人形に子ども厄や災いを移し、それを海や川に流して清め厄払いする風習による“厄払い説”。早くしまって厄を遠ざけなければ厄が戻ってしまうことが、“結婚できない”に変化したといわれています。そして3つ目は、ひな人形はお内裏様とお雛様の婚礼を象徴しており、そこから飾る時期が女の子の結婚時期に重ね合わせた“結婚象徴説”となっています。つまりどの説も科学的根拠はありませんが、節句が過ぎてもひな人形をずっと飾っているのは見栄えのいいものでないのは確か。お日柄のいい日に片づけましょう。
【調査概要】
調査主体:株式会社ネクストレベル
調査方法:インターネットアンケート
アンケート母数:計330名
実施日または時期:2020年02月21日〜2020年02月25日
情報提供元/縁結び大学 https://jsbs2012.jp/date/