市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning〜season your life with music〜」。1月16日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、香川県議会がまとめた、子どものスマートフォンなどの使用制限内容を盛り込んだ条例案について取り上げました。


若新雄純


◆「蓋をせず、付き合い方を考える」
香川県議会は「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)の制定に向け、18歳未満の子どものスマートフォンやパソコン、ゲーム機の使用を平日1日60分(休日は1日90分)までとする制限内容を盛り込んだ素案をまとめました。

使用時間を制限する香川県議会の方針に対し、若新は開口一番「断固反対」と声を大にします。「(香川県議会は)スマホやゲームのことを、おそらく“ツール”だと思っている。ツールによる、『ネットいじめが生まれる』『夜眠れなくなる』『携帯依存症につながる』などの懸念から、“子どもたちとスマホやゲームとの距離を離したほうがいい”“ちゃんと使える大人になるまで制限したほうがいい”という考え方をしているが、捉え方として古い。スマホはもはやツールではなく“社会”だと考えるべき」と指摘。

さらに、「車というツールは、(多くの人が)使わざるを得ないことで“車社会”をつくりだした。“危ないから”といってそのツールを遠ざけるのではなく、注意して上手に運転できるようになろうと、しっかり学び、操れるようにしていった。スマホも(車と同様に)、新しい社会のあり方と一体化したものになってきていて、否応なしに付き合っていかなければならない」と説明します。

だからこそ、今回香川県議会がまとめた条例の素案のように「蓋をしようとするのではなく、それを使うことによってどんなことが起こるのか、なぜそうなるのかなど、新しい社会との付き合い方を考えていく必要がある」と主張。

また、“いじめ”との関係性についても「スマホによっていじめが増えたというよりも、いじめの起こる場所が教室からスマホに変わっただけ。スマホを遠ざければいじめがなくなるわけではないだろう」と言います。

若新は、「スマホ技術の進化ばかりが注目されがちだけど、スマホというものは技術の進化以上に“社会の変化”として捉えたほうが良い。進化ではなく変化」と強調し、「一番良くないのは“変化と向き合わないこと”。いつの時代も生き残っていくには、変化に柔軟に付き合わなければならないし、上手く使いこなせるようにならなければならない」と話します。

今やスマホは従来の電話やメールといった連絡の“ツール”としての役割だけではなくなってきているだけに、「スマホを通してつながっていくネットワークの社会。もっと学校で、『ネットワーク社会とは何か?』ということを低学年のときからちゃんと学んだり、先生が使い方を見せてあげたり、先生とスマホでつながってコミュニケーションをとるなり、こういう使い方をすると人を傷つけてしまう、眠れなくなるよということを、しっかりと学びながら上手に一体化できるようにしていくべき」と述べていました。

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<番組概要>
番組名:Seasoning〜season your life with music〜
放送日時:毎週月曜〜木曜 13:30〜15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、乙武洋匡(火曜)、IVAN(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/38286