韓国青瓦台の高報道官(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官は27日の記者会見で、ソウル東部地裁が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の側近のチョ国(チョ・グク)前法務部長官に対する検察の逮捕状請求を棄却したことについて、「裁判所の決定を尊重する」として、「検察の逮捕状請求がいかに無理な判断だったのかが確認された」と述べた。

 検察はチョ氏が青瓦台の民情首席秘書官だった2017年、文大統領の盟友である故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の秘書などを務めた柳在洙(ユ・ジェス)前釜山市副市長の不正を巡る特別監察を行いながら、明確な理由なしに監察を打ち切ったとして、職権乱用などの疑いで逮捕状を請求していた。

 高氏は「民情首席室は政務的な判断と決定に従って通常の業務を遂行してきたと数回にわたって明らかにしてきた」として、「検察は職権乱用という理由で逮捕状を請求したが、今後、職権の範囲がどこまでかが裁判所の最終的な判決によって明確に判断されることを望む」と述べた。

 ソウル東部地裁は「容疑は認められる」としながらも、証拠隠滅や逃亡の恐れがないとして、検察の逮捕状請求を棄却した。