「金星」は地球の最も近くにある惑星で、大きさも似ていることから姉妹星とも呼ばれています。

その割には、火星に比べると話題に乏しいですが、それは過酷な環境で移住計画どころか探査機さえ稼働させるのが難しいため。(気圧は地球の約90倍、気温約500度、硫酸雨など…)

そんな金星の、最も精細な地表写真をご覧ください。

 

This is the clearest image ever taken on the surface of Venus


こちらは1982年にソ連の探査機ベネラ13号によって撮影された写真を、現代の技術で加工したものだそうです。

金星の過酷な気象条件により、たった1時間でコンタクトは途切れてしまったのだとか。


ベネラ着陸機のモデル。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●この写真はもともとソ連のベネラ計画で1982年に撮影されたもの。
(ベネラ計画 - Wikipedia)

オリジナルの画質は良くなかったが、アメリカ人がオリジナルのアナログテープと研究用コピーを入手し、ベネラ計画のメンバーとコンタクトを取ってインタビューした。

そのアメリカ人が再加工した画像がこれらだね。


↑そのベネラ計画を検索してみた。これらの写真が1982年に撮影されたことが信じられない。

●探査機が金星に行ってたなんて知らなかった!

●ふむ……。この新しいiPhoneを貸してもいい。カメラが3つも付いてるんだ。

●まるでうちの裏庭のようだ。美しい。

↑いったい裏庭で何をしてるんだ?

↑有毒な不毛の地で、数秒で皮膚を焼き尽くすとところだな。バーベキューの招待は断らなくちゃな。

●そこにドローンを送ることを想像してみよう。現地の探査機と組みあわせて、ソーラーパワーで自動で戻ってチャージしたり出来ないかな?

↑表面が熱すぎて、ハイテク機器は一切使えない。熱に強い他の材質が必要になる。

●ベトナムの美しい朝のようだ。

●まるでうちの地元の都市のようだ。

●質問:
この着陸船はまだそこにあるの? あるいは金星の灼熱によって消滅してしまったと推測されるの?
もしそこにまだあるなら、どれくらい存続出来るの?

↑着陸船は多分まだある。表面は金属を溶かすほど熱くはないし、悪名高い酸性雨は熱すぎるため地表に達しない。極端な気圧のせいで大気濃度が濃くなり、風は弱くてもかなり強く打ちつける。そのため着陸船は倒れているか、なにかぶつかっているかもしれない。
↑ソ連はベネラ13とのコンタクトをミッション1時間で失っている。金星の表面の気圧は地球の92倍、温度は鉛を溶かすほど、そして雲が硫酸であることを考えると、あまり良い状態にあるとは言えない。


アメリカのNASAは、2025年までに金星探査を実現するミッションを計画中で、逆転の発想で超ローテク技術を投入することで、金星の環境下で長持ちさせる探査車を開発しているとのことです。

数年後には、より精細な金星を見られるかもしれませんね。

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