1986年、『I Love あのコ・夏のMaki』でデビュー。はかなげな魅力を振りまき、わずか10カ月で引退した幻のアイドル・江戸真樹(47)。彼女はいま、故郷・和歌山県白浜町で暮らしている。

 江戸は中3の2月に「ライオン健康プリンセスコンテスト」でグランプリを獲得。

「そのままサイパンでCMのロケが2週間。中学の卒業式にも出られませんでした」

 心の準備ができないまま上京。住まいは事務所の社長宅だった。

「朝から晩まで仕事。高校に行かなかったので、ストレスを発散する相手もいない。少し痩せたとき、『いい感じだ』と褒められたので、ご飯を食べないようにしていたら、本当に食べられなくなった。デビュー当時46キロあったのが、みるみる痩せていきました」

 10カ月後、療養のため地元に帰ったときの体重は32キロだった。

「お医者さんからは精神的な疲労といわれ、1年間休みました。事務所の社長さんからは『元気になったら戻っておいで』と言われていて、私も戻ろうと思っていた矢先……妊娠しちゃったんです」

 地元で知り合った男性と結婚したのは18歳のとき。だが……。

「結局、今まで3回結婚して、3回離婚しました。子供が4人、孫も4人いるんですよ(笑)。いまは長男、三女と公営住宅で暮らしています。白浜は自然に恵まれた最高の場所。ここでの毎日が、幸せです」

えどまき
1970年12月26日生まれ デビュー曲は自己紹介ソングとして有名。『右あがりの初恋』と、2枚のシングルを残して引退。「Ban16」のCMにも出演した

(週刊FLASH 2018年3月27日・4月3日合併号)