パワー全開な人ばかりじゃない!心が落ち込んだときに取り入れたいヨガの教え

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年が明けしばらく経ちました。年末年始というのは家の大掃除をするように、人間関係や悩み事など過去を清算する方が多い時期でもあります。そのため、「失恋をしてしまった」「友人との関係に溝ができてしまった」などという悩みを抱える方も意外と多いのです。

落ち込んだ心がなかなか浮上せず、食欲がわかず、何も楽しめない……。新年早々「私なんて……」とふさいでしまっている方もいるでしょう。

そこで今回は、ヨガインストラクターである筆者が落ち込んでいるときに参考にしてもらいたい“ヨガの教え”についてお話ししていきたいと思います。

心に起こった苦痛は切り離せる

ヨガ哲学では、“本来の自分”は何の制限もない自由で幸せな存在だと言われています。この本来の自分とは、体でも心でもなく、それを感じている別の存在のこと。それを知らずにいると、体に起こった怪我や不調、傷ついた心を自分そのものだと思ってしまい、苦しみに飲み込まれてしまうと考えられているのです。例えば失恋したとき。心が深く傷つき、悲しむ日が続きますが、これは心の話。本来の自分には問題は起こっていないのです。少し難しく感じるかもしれませんが、傷ついた心と本来の自分をうまく切り離してあげることで苦しみから解放されるというわけ。

ツラい思いをしても、「本来の自分は傷ついていない」と思ってあげてください。

片鼻呼吸で心を癒してあげる

ヨガの片鼻呼吸法“ナーディ・ショーダナ”は、片方の鼻の穴ずつ交互に呼吸を繰り返すもの。体内の陰陽のバランスが整う・自律神経のバランスが整うとされ、心を静めて癒す効果が得られると言われています。

心が不安に飲み込まれそうになったとき、ぜひ試してみてください。

【ナーディ・ショーダナのやり方】

(1)右手の人差し指と中指を軽く曲げ、手のひらを自分の方に向ける

(2)親指で右の小鼻を押さえ、左の鼻から息を吸う

(3)薬指で左の小鼻を押さえ、右の鼻から息を吐く

(4)そのまま右の鼻から息を吸い、親指で右の小鼻を押さえ、左の鼻から息を吐く

この呼吸を、心地よく感じるまで繰り返しましょう。

どっぷり瞑想してみる

瞑想は、自分の内側を覗く・自分を見つめ直すのにも効果的です。心がツラく苦しいときは、どうしても雑念が浮かんでくるでしょう。それを、ひも解いていくように整理するのもよいですし、涙を流して心を浄化してもよいです。瞑想が終わるころには、心が少し平和を取り戻せるでしょう。

もし可能であれば、自宅に瞑想用のスペースを作ることをオススメします。ポイントは清潔な場所、窓を少し開ける、照明をやや落とすなど。リラックス効果のあるアロマを焚いてあげてもよいです。そこに楽な姿勢で座って目を閉じ、瞑想をしてみてください。

心が落ち込むことは誰にでもあります。その苦しさを少しでも早く楽にしたいですよね。今まさに苦しさに飲み込まれそうになっているという方は、ぜひ試してみてください。

パワー全開な人ばかりじゃない!心が落ち込んだときに取り入れたいヨガの教えはWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

高木沙織

“美容”と“食”には密接な関係があることから、複数の「食」に関する資格を取得。イベント講師・執筆に携わる一方ヨガインストラクターとしても活動し、多角的に健康美作りをサポートする。