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電通国際情報サービス(ISID)とニューメリカルテクノロジーズは1月19日、金融機関におけるリスク管理業務の高度化・効率化に向け、パッケージソフトウエアの提供からRPA(Robotic Process Automation)の利用も含む最適な業務プロセスの構築及び定着まで、トータルで支援するソリューションの提供について業務提携したと発表した。

両社は今回の提携を通じてリスク管理業務をITの側面から支援し、金融機関の安定した収益モデルの確立に貢献していくとのことだ。

近年の低金利政策やFinTechの急速な進展を背景に、多くの金融機関が収益構造の改善に向けた経営改革を進めているという。

しかし、収益機会の拡大に向けた多様な金融商品の取り扱いは、市場リスクや信用リスクを中心とするリスク管理業務をますます複雑化させているという。

大手金融機関はリスクごとに独自のシステムを構築して対応しているというが、取り扱う金融商品が急激に増えつつある保険業界や、IT投資に制約のある中小の金融機関にとって、包括的で効率のよいリスク管理システムの構築は喫緊の課題となっていると両社は指摘する。

一方、コスト削減に向けてRPAなどを利用した業務効率化を図る動きも加速しているという。

金融機関は一般的に、業務ごとに複数のシステムを運用しているが、多くの定型業務がそれら複数システムのアウトプットを取り扱うプロセスとなっており、作業の効率化・自動化が急務になっているという。

こうした状況において、金融機関のリスク管理分野で数多くの実績とノウハウを持つというニューメリカルテクノロジーズと、長年にわたり大手金融機関のリスク管理システムの開発を手がけ、RPAの実装・運用支援による生産性向上にも知見を持つというISIDが双方の強みを生かすことで、金融機関のリスク管理業務に対しソリューションの提供ができるとして、今回の業務提携に至ったという。

今回の提携に基づき、ニューメリカルテクノロジーズは金融機関のリスク管理で国内において多くの実績を持つというパッケージソフトウエアである「NtInsight」及び「NtCloud」の導入を、ISIDは全体プロジェクトの推進、クラウド環境の構築、RPAの利用を含む業務プロセスの構築及び定着支援サービスを提供し、両社で金融機関のリスク管理業務の高度化・効率化を支援していくとしている。