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セロトニン」という言葉を誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、その意味を正しく理解している人となると、そう多くはないのかもしれません。

「幸せホルモン」の異名を持つセロトニンは、人の心の状態を左右する作用を持つ脳内神経伝達物質。満ち足りていると心が安定してハッピーになったり、記憶力が増したり、さらにはアンチエイジング効果まであるといわれています。反対にセロトニンが不足すると不眠になったり、鬱になったりして体や心の不調に悩まされることがあるので注意したいところ。

そこで今回は、セロトニンを減らすNG習慣をご紹介します。

セロトニン不足を招くNG習慣6つ

(1)寒くて家にこもりがち

セロトニンを分泌するために欠かすことができないのが、太陽の光を浴びること。そのため寒いからといって家にこもってばかりいてはセロトニン不足を招くことに。休みの日でもできれば早起きをして、太陽の光をしっかりと浴びてセロトニンの分泌を促しましょう。ただし、浴び過ぎると逆効果だといわれています。そのため1日に15〜30分程度浴びることを心がけましょう。

(2)デスクワークなどで座りっぱなし

運動不足もセロトニン不足を招くことに。デスワーク中心の人は特に座りっぱなしになる時間が長くなるので注意しましょう。そんな人は通勤の際にひとつ先の駅まで歩いたり、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使うことを心がけたりして、日常的に体を動かしましょう。

特におすすめなのは、ウォーキング。というのも、単純なリズム運動がセロトニンを活性化させることがわかっているからです。この他、スクワットやサイクリングなどもおすすめです。ただし、こちらもやり過ぎはNG。30分以内の疲労しない程度でやめることと、やっている最中は集中することがポイントになります。また、忙しい人は5分程度でもOK。継続することを心がけましょう。

(3)PCやスマホを長時間使う

PCやスマホを長時間使用することもセロトニンの分泌を弱らせることに繋がります。そのためデスクワークでPCを長い時間使う人はこまめに休憩をとったり、スマホの使用時間を短くしたりしてそれらとの付き合い方を見直しましょう。

(4)偏食

好きなものだけ食べたり、いつも似たような食事をしたりする偏食もセロトニン不足を招くNG習慣です。バランスの良い食事を心がけるとともに、セロトニンの分泌を促すような食品を積極的に摂取するのがおすすめです。

セロトニンの分泌を促すのは、トリプトファンを多く含む大豆製品や乳製品、赤身魚、バナナなど。この他、炭水化物やビタミンB6を多く含む赤身肉、かつお、まぐろ、牛乳、納豆などもセロトニンの分泌を促す食品です。これらの食品をよく噛んで食べることが効果的です。というのも、よく噛むこともひとつのリズム運動と言えるからです。

(5)不規則な生活

不規則な生活を続けていると、セロトニンの分泌が減ることに繋がります。セロトニンの分泌を促し、活性化させるためには、早寝早起きを心がけたりしてできるだけ規則正しい生活を送ることが大切です。

(6)ストレスを溜め込む

長時間ストレスにさらされるとセロトニン神経が弱まってセロトニンが分泌されなくなります。そのためストレスを溜め込むのはNG。うまく気分転換できる方法を日頃から身につけておいたり、没頭できる趣味を持ったり、頑固なこだわりを捨ててゆったりとした気持ちで過ごしたりして、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。

また、涙にはストレスを緩和する効果があるのだそう。辛い時には我慢せずに涙を流すようにするだけでなく、映画や本を見て意識的に涙を流すのもおすすめです。

日常生活でやりがちなNG習慣を見直すだけでもセロトニンの分泌と活性化に対する効果が期待できます。ぜひ今日からできる範囲で心がけましょう。