NPBの今季総入場者数は2513万9463人

 10月10日、NPBはセ・パ両リーグで2試合が行われ、全日程を終えた。観客動員は初めて2500万人を突破。2513万9463人を記録した。

 NPBでは2005年から観客動員を「球団発表」から「実数発表」に変更した。以後の観客動員の推移は以下の通り。

2005年1992万4613人(セ1167万2571人、パ825万2042人)
2006年2040万6958人(セ1187万7677人、パ852万9281人)
2007年2118万7029人(セ1214万359人、パ904万6670人)
2008年2163万8197人(セ1208万3181人、パ955万5016人)
2009年2239万9679人(セ1269万2228人、パ970万7451人)
2010年2214万1003人(セ1230万8022人、パ983万2981人)
2011年2157万196人(セ1179万2344人、パ977万7852人)
2012年2137万226人(セ1179万0536人、パ957万9690人)
2013年2204万7491人(セ1220万2009人、パ984万5482人)
2014年2285万9351人(セ1261万6873人、パ1024万2478人)
2015年2423万6920人(セ1351万900人、パ1072万6020人)
2016年2498万1514人(セ1384万8988人、パ1113万2526人)
2017年2513万9463人(セ1402万4019人、パ1111万5444人)

 1年目は2000万人に達しなかったが、2006年に2000万人の大台に乗り、以後、一進一退しながら観客動員を増やしていったが、2015年に2400万人に達してから3年目で2500万人に載せた。ここ3年の伸びが著しい。

 セ・リーグは初年度から比較すると240万人弱の増加、パは2013年まで1000万人に達しなかったが、現在は1100万人台に上っている。

球団別では…阪神が300万人超えで1位

 球団別に見てみよう。

1(2)阪神 4万2148人(72試合303万4626人)
2(1)巨人 4万1675人(71試合295万8890人)
3(3)ソフトバンク 3万5094人(72試合252万6792人)
4(4)広島 3万670人(71試合217万7554人)
5(5)日本ハム 2万8978人(72試合208万6410人)
6(6)中日 2万7927人(72試合201万772人)
7(7)DeNA 2万7880人(71試合197万9446人)
8(8)ヤクルト 2万5871人(72試合186万2731人)
9(11)楽天 2万4996人(71試合177万108人)
10(10)西武 2万3239人(72試合167万3219人)
11(9)オリックス 2万2658人(71試合160万8751人)
12(12)ロッテ 2万424人(71試合145万164人)

NPB総計 29300人(858試合2513万9463人)
セ 3万2690人(429試合1402万4019人)
パ 2万5910人(429試合1111万5444人)
※1試合平均の観客数順、カッコ内は前年順位、試合数、今季総観客動員

 阪神が2010年以来の300万人に達し、巨人を抜いて1位に。反対に巨人は今年は昨年より主催試合が1試合少なかったこともあり300万人を割り込んだ。広島は平均観客動員が初めて3万人に到達。「カープ女子」に端を発したブームは続いている。

 楽天は観客動員の伸び率が高く、球団新記録を達成。順位も11位から9位にアップした。DeNA、ヤクルトも観客動員は好調だった。

 中日は2014年には4位だったが、広島、日本ハムに抜かれ、6位に。辛うじて200万人を維持したが、7位DeNAとの差が縮まっている。

 減少率が高かったのはオリックス、ロッテ、中日。この3球団はチームの不振が観客動員に影響したと考えられる。全体としては増加傾向が続いているが、その中で好調の球団と不振の球団の格差が広がりつつある。来季はさらに観客動員数を更新するだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)