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●夏の一大イベント

マウスコンピューターは7月29日、同社製品の生産拠点である長野県飯山市の飯山工場で毎年恒例となっている「親子パソコン組み立て教室」を開催した。県内外から30組の親子が飯山を訪れ、実際の製造ラインでPCを組み立てた。

「親子パソコン組み立て教室」は、マウスコンピューターが夏の恒例行事として開催しているイベントで、2017年で8回目となる。注文したPCを実際の工場で組み立てられるうえに、通常価格の3割引で購入できるとあって年々人気が高まっている。今回は抽選で選ばれた30組の小学6年生と保護者が参加した。

いまでは、さまざまなPCメーカーが組み立て教室を開催しているが、マウスコンピューターの組み立て教室の特徴は、組み立てられる製品の豊富さにある。通常は講師の教えやすさやテキストなど教材の準備といった理由から、すべての参加者が同じモデル、選べても2から3モデル程度というケースは多いが、マウスコンピューターの組み立て教室では、同社が実際に販売する製品から選択できる。さらに内部の構成のカスタマイズにも対応し、まさに「自分だけのPC」が組み立てられる。

組み立て教室の冒頭で行われた開校式では、マウスコンピューター 代表取締役社長の小松永門氏が「自分でPCを組み立てることで、PCの中がどんな風になっているのか、どのように組み立てられているかを学んでもらって、PCの楽しさを知ってほしいと思います」と挨拶。

また来賓として招かれた飯山市 市長の足立正則氏は「飯山市は自然が豊かですが、ハイテク産業もあり、ICT教育に力を入れています。組み立て教室は毎年開催している素晴らしい体験です」と述べた。

○PCはどんな場所で組み立てられているの?

開校式の後、組み立て作業に入る前に、参加者は3班に分かれ、飯山工場内の見学、PCパーツがどんな役割を持っているかの説明、これから組み立てるPCの部品集め(ピッキング)を行った。普段はなかなか見ることのできない工場の様子が見られるのも組み立て教室の魅力だ。

●いよいよ親子で組み立てに挑戦

○組み立て前のトライアル - "親子の連携"が鍵

続いて、PC組み立て前のウォーミングアップ代わりとして「ノートPCの組み立てトライアル」を開催。15分間でノートPCのメモリやヒートシンク、無線LANモジュールを取り付け、その速さと正確さ、「親子の協力度」を競うというもの。

作業の手順はディスプレイに表示されるが、先生役を務める飯山工場のスタッフは手出しやアドバイスができないというルールで、親子で協力しながらおそらく初めて触れるであろうパーツと格闘していた。特に無線LANモジュールは配線部分のコネクタが小さく、どのチームも苦戦していたようで、見守っていた「先生」たちがいまにも手伝いたそうにしていた。

○いよいよ組み立てに挑戦 - 今年は「ゲーミングPC」が人気?

それではいよいよPCの組み立てに挑戦。先生役のスタッフの力を借りながら、参加者親子が協力してPCを組み立てていく。今年の傾向は例年よりもデスクトップPCが多め、特にゲーミングブランド「G-Tune」のミニタワーモデル「NEXTGEAR-MICRO」が人気のようだった。

組み始めて40分を過ぎたくらいからノートPC組からは「できました」という声が上がる。また、デスクトップPC組も1時間ほどで組み上げる親子もいた。筆者を含むメディア陣も2017年1月にメディア対抗の組み立て勝負を行ったのだが、そのときのタイムよりも早い参加者が……。

組み立てたPCは動作チェックを経て、正式に完成となる。参加者に聞いてみると、男の子はそろって「Minecraft」がプレイしたいとのこと。すでにコンソール機やPCで遊んでいるが、Modを入れて遊びたいという声が多かった。また、Minecraftを使ったプログラムの勉強も盛り上がりつつあり、そうした学習効果を期待する保護者もいた。最後にはどの参加者もやり遂げた表情で飯山工場を後にしていた。