3回戦で対戦する錦織圭とフアン・マルティン・デルポトロ【写真:Getty Images】

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2回戦でヤングに苦戦…「長丁場を制するまで傷つけられた」

 男子テニス世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)が1日(日本時間2日)、シティ・オープン2回戦で同58位のドナルド・ヤング(米国)に6-3、4-6、7-6とフルセットの末に勝利した。米紙が「今大会で最もドラマチックな試合」と評する死闘を制したが、3回戦は世界ランク32位のフアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)との対戦が決定。今大会屈指のビッグネーム同士の対決は「大ヒット作」と報じられるなど、早くも注目を集めている。

 錦織は2時間25分に及ぶ深夜決戦を制し、なんとかヤングを撃破した。米紙「ワシントン・ポスト」が錦織とヤングとの死闘を「錦織の試合は今大会で最もドラマチックなものとなった」と報じた一方で、フランス紙「レキップ」電子版は「ニシコリとデルポトロが16強で対戦」と速報。フルセットの末、タイブレークまで持ち込まれた錦織の苦闘ぶりを紹介している。

「2015年大会の覇者ケイ・ニシコリは、2時間25分の長丁場を制するまでアメリカのドナルド・ヤングに傷つけられた」

 今大会、1回戦が免除となった日本のエースは、初戦でいきなり消耗を強いられた。そして、続く試合で立ちはだかるのは、2回戦で世界ランキング119位のルカシュ・ラツコ(スロバキア)を7-5、6-2のストレート勝ちで下した難敵デルポトロだ。

デルポトロとの対戦成績は1勝5敗…“天敵”を倒すことができるか

 2009年の全米オープン覇者は、シティ・オープンでも過去3度優勝を飾っている実力者だ。手首の故障などで苦しみの時期を過ごしていたなか、昨季から徐々に復調。錦織は直近の対戦こそ1勝1敗(2016年スイス・インドアで勝利、17年BNLイタリア国際で敗戦)だが、通算では1勝5敗と相性は決して良くない。

 ATPワールドツアー公式サイトでは、2人の7度目の対決について、「3回戦の対決は大ヒット作。デルポトロが錦織を迎え入れる」と対戦を紹介している。

 深夜一時過ぎまで及ぶドラマチックな長期戦を制した錦織は、ワシントンの地で“天敵”を倒すことができるだろうか。