桃園国際空港提供

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(桃園空港 8日 中央社)北部台湾の空の玄関口、桃園国際空港内では、本の無料シェアサービスを提供しており、旅客は無料で本を読んだり、持ち帰ることができる。2014年に始まって以来好評で、3年間で約1万冊が世界のどこかに向けて旅立ったという。

これは、台湾で「漂書」と呼ばれる、本をみんなでシェアする取り組み。まず、駅など公共の場所に専用の本棚が設置される。読み終わった本を誰かとシェアしたいと思った人は、専用ステッカーを貼ってから本棚に置く。希望者は本棚の本を自由に持ち去ることができ、読み終わったら再び、近くの本棚に戻す。これによって本は漂流の旅を続け、読書の輪が広がる仕組み。日本でも近年広まりつつあるブッククロッシングに近い。

同空港には、親子閲覧室や待合室などさまざまな場所に本棚が設置され、利用者がいつでも読書を楽しめるように、新聞社などの協力を仰いで本を集めている。5日には新たに8000冊の本が届けられたという。

本棚は空港以外にも、台湾鉄道やMRTの駅、バス停などに設置されている。

(邱俊欽/編集:塚越西穂)