『ブラタモリ』での草なぎのナレーションも継続が決定(NHK本部センタービル)

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 NHK放送総局長会見が6月21日に行われ、9月8日付でジャニーズ事務所退社を発表している元SMAPメンバーの香取慎吾(40)、稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(42)について木田幸紀放送総局長が感謝を述べた。

 6月18日にジャニーズ事務所から、3人の退社が正式に発表されたばかりとあって記者から飛んだ質問に対し、「NHKの番組にいろいろな形で貢献いただきました。本当に感謝しています」と回答。現在も放送中の人気番組『ブラタモリ』(NHK)でナレーションを務めている草なぎについては、木田総局長は引き続き「このままお願いする予定」と明言した。

 退社発表となる直前の15日に、一部スポーツ紙が香取司会のレギュラー番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)の打ち切りを報じたことで、3人が現在レギュラー出演している番組は全て、9月の改編を持っての終了が濃厚だった。それだけに今回の『ブラタモリ』継続の報には、ホッとしているファンも少なくないだろう。

「同番組はタモリ(71)の意向が大きく反映される為、よっぽどのことがない限り降板はない。同じく草なぎレギュラーの『『ぷっ』すま』(テレビ朝日系)は現在も人気があり、テレビ局サイドが望んでいることから、このまま継続が既定路線だとされています。また、稲垣のレギュラー番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系)も関東ローカルでスポンサーへの影響が少ないことから継続だと見られています」(芸能関係者)

 一時は打ち切りも確実だとされていた香取レギュラーの『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)だが、現在番組のホームページには、継続を願うファンの声が殺到しており、大逆転で継続の目が出てきている。そうなれば、独立後も3人のレギュラー番組が継続されることとなる。

「3人のこれまでの貢献度があまりに大きいことから、退社についても異例の対応が相次いでいます。ジャニー喜多川社長(85)は退社するタレントに対しては初めて公に激励のコメントを発表しており、これが独立後の活動における“容認”だとする声も少なくありません。各番組における進退も、本人の意思を尊重するとしており、SMAP冠が残った番組名に関しても、制限が掛けられるようなことはないようです」(前同)

 ジャニーズからも、3人の活動に圧力が掛けられることはないというのだから、後は本人達の意思次第ということだろう。

■SMAP独立3人組で新プロジェクト結成の計画も?

 独立後の3人の動きを左右する重要人物とみられるのが、元SMAPチーフマネージャーのI氏である。昨年には、中国の大型免税店と提携して新たな会社を設立、社長に就任している。今後も水面下で芸能事務所設立に向けて動くとみられており、それが独立後の3人の受け皿になる可能性が高い。

「一部ではその新事務所で3人に手を組ませて、新ユニットとして活動させるのではとの噂まで持ち上がっています。さすがにアイドル活動というわけにはいかないでしょうが、これまでのメンバーの長所を生かし、俳優業をはじめアートやファッション業界といった幅広い分野で活躍できる一つの“プロジェクト”として、中国を中心としたアジア圏に向けて展開させる計画があるとも」(前出・芸能関係者)

 SMAP解散当時は絵空事の様だった新ユニット結成も、少しずつ現実味を帯びているということだろうか。3人が変わらず活躍してくれることを願いたい。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。