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 ジャニーズ事務所退社の意向から一転、残留を決めた中居正広(44)。ジャニーズとしては稼ぎ頭の流出を瀬戸際で食い止めた格好だが、中居の退社を巡っては、後輩グループのKis-My-Ft2を伴う大量離脱の可能性があったことを、6月23日発売の写真週刊誌『フライデー』(講談社)が報じている。中居の独立プランは、香取慎吾(40)ら退社を決めた3人はSMAP元チーフマネージャーI氏に預け、自身は個人事務所を設立。MCを務める音楽番組に出演させたりプロデュースを手掛けるなど、長きにわたり世話を見てきたキスマイを引き連れて配下に置くという狙いだったようだ。

「キスマイはI氏が担当していたグループです。メンバーの玉森裕太(27)は、退社後のI氏と密会していたと報じられたこともあり、その関係は深いと見られています」(週刊誌記者)

 大量離脱という最悪の事態を回避すべく、事務所側は中居に必死の慰留工作を続けた。『フライデー』の記事では、スタッフの人選やテレビ出演の可否を中居に一任。テレビのギャラは中居の取り分が8割という破格の条件を提示し、引き留めに成功したと伝えている。

「中居がキスマイを連れて事務所を去れば、他の所属タレントも追従する恐れがあり、ジャニーズの屋台骨を揺るがす一大事。事務所としては、中居に相当の譲歩を示すのは当然の判断です。中居に、将来のジャニーズ幹部のポストも提示したとも言われています」(テレビ局社員)

 ただ、中居が心変わりした理由は待遇面だけではなかったようだ。

■木村拓哉の独り勝ちは許さない?

 芸能誌記者は次のように指摘する。

「中居には木村拓哉(44)への拭いがたい敵対心があるとも言われています。独立によって仕事を干される可能性がある中、ジャニーズの忠臣として木村だけがタレント生活を謳歌することが許せず、残留を選んだとも言われています」

 独立派の中心人物ながら翻意した中居には、木村のように裏切り者のレッテルを張られるリスクがある。しかし、様々な理由からそれ以上に、残留を選択する意味の方が大きかったのかもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。