Photo by BrianMcguffog(写真はイメージです)

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 未成年の女子高校生との飲酒と淫行により、無期限活動停止処分を受けた俳優の小出恵介(33)について、連日報道が続いている。情報番組『ビビット』(TBS系)ではコメンテーターのカンニング・竹山隆範(46)が、小出を一喝する一幕があった。竹山は「相手がどういう人であろうと、17歳とわかったら帰りなよって言わないとダメ。もしくは自分が帰りますとしないと」と批判した。

 芸能界からの批判の声は竹山だけではない。フジテレビの情報番組『バイキング』では司会の坂上忍(50)が「意識が低い。危機管理能力が低い」とバッサリ。タレントの橋本マナミ(32)も「女性をなめてます」と不快感をあらわにコメントした。また、俳優の中尾彬(74)は、かつて同番組で「挨拶をしない役者3人」として高樹沙耶(53)の名前をあげていたが、別の一人としてそれが小出だったことを暴露した。

「狩野英孝(35)の淫行報道時はまだ一部の芸人から擁護する声がありましたが、今回の小出の場合はほとんど批判の声で占められている。小出の空気の読まない言動は騒動前からスタッフの中でも不満が漏れていた。狩野のようにフォローできるキャラクターでもなく、すべて“身から出た錆”となってしまっている」(芸能記者)

 一部のネットユーザーらが”美人局説”や”ハニートラップ説”を盲信して小出を擁護するのとは裏腹に、芸能界では厳しい視線が向けられている。

■イケメン俳優は20代後半が分岐点に?

 小出をはじめ、このところ20代後半から30代前半の若手俳優に関するスキャンダルが多々伝えられている。昨年末には、俳優の成宮寛貴(34)のコカイン吸引疑惑が報道され、突如芸能界から引退することとなった。また今年3月には、山本裕典(29)が所属事務所との契約違反によって契約を解除、表舞台から姿を消すこととなった。

「ある程度の年齢になると、コンスタントに主演を飾れる俳優と、助演が固定される俳優に分かれてくる。うまくハマれば順調にキャリアを重ねることができるが、そこから外れると露出が極端に減ってしまう。これまで“イケメン”というだけの枠組みで仕事を取れていた俳優は特に減少傾向になりがち。俳優としての実力もかなり影響するが、ドラマ俳優となると、スタッフや関係者に対する“普段の行い”も関係してくる。ドラマ制作においてチームワークが重要なポイントとなりますから」(芸能関係者)

 6月9日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)に出演していた浅草キッドの水道橋博士(54)が、ある飲み会に参加していた小出の姿を告白している。会では俳優やアーティストらが談笑していたが、小出は黙って文庫本を読んでいたのだという。水道橋はその小出の行動に興味を持ったようだが、そうした行為は今回のような報道があった時に「みんなフォローしてくれなくなる」とコメントした。

「見た目だけで売れた俳優でも加齢によりチヤホヤされなくなる時が来る。しかし一度、味をしめてしまった俳優たちは、自分の知名度がまだ通用する地方の一般人と交流を持つことで自分のプライドを守ろうとする。小出は知名度の割に顔と名前が一致しない無個性俳優。そうした無味無臭のイケメン俳優が堕落する典型的なパターンに陥っていたようです」(前出・芸能記者)

 気持ちのブレでちょっと横道に逸れることが、人生の大きな落とし穴になってしまう。芸能界から噴出する悪評に小出はどんな弁明するのか。被害少女と示談成立後に開かれるとした会見の予定はまだない。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する