脂ノリバツグンの「大トロ八戸前沖さば」で美味しく美肌効果|女性のための薬膳居酒屋講座

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はじめまして。薬膳アテンダントの池田です。
このタイトルでいきなりシレッと「薬膳」と言われても、と違和感のある方も
いらっしゃるかと・・・。

確かに「薬膳やってます」と口にすると

「『木の根っこが入った的なスープ』とか作って毎日食べているんでしょう」と
よく言われます。

ごめんなさいね。ごはん作るどころか

ほとんど家にいないし

週の大半生息するのは居酒屋。
自他ともに認める「赤ちょうちん目大衆酒場科焼酎お湯割り属」

とあるイベントのチラシにもこんな紹介文が掲載されてました。

池田陽子さんは「お酒をたくさん飲んでも美と健康を保ちたいから」と薬膳を勉強し、ガチの資格まで取ってしまった真性お酒好き

何かが違う気するが、あながち間違ってもない。

「元気とキレイは酒場で作られる」byいざかやくぜんアテンダント。

酔っ払う前に説明しておきます。

薬膳のベースとなる考え方はとてもシンプル。中医学では昔から「食事で体調を整える」という考え方があります。食材ひとつひとつにはすべて身体に及ぶす作用があり、季節や体調、体質に合わせてそれらを日々の食事にとりいれることで、身体の不調を改善することができる、としています。

わたしは、この「中医学の理論になるだけのっとった食生活」の実践法を「ゆる薬膳」として提案しています。ふだん食べている野菜や肉、魚などの食材にも十分、薬効があります。だから、いわゆる漢方薬は使わず、薬膳レストランに行かなくても大丈夫。
に行かなくても大丈夫。スーパーの食材でOK.どころか、外食でもOK。自分にとって必要な自分にとって必要なものを「たまに」でなく「コンスタント」に食べることが大切です。

そうです。飲み屋でも薬膳の実践は可能!
っていうか、多種多彩なメニューがそろう「居酒屋」こそ、
薬膳生活の最高のステージ!

それこそ吉田類先生がうろうろしてそうな
「壁に短冊」系の大衆酒場ほど実践がラク!

ありがとう〜大衆酒場〜(涙)

エステにいくより、大衆酒場で!蛍光灯の白光りは最強のフォトフェイシャル!
デパートのコスメカウンターに行くなら、おやじまみれのコの字カウンターで
うるモチプリ肌愛されフェイスを!
ジムに行くなら立ち飲みでインナーマッスルを鍛えろ!
ビバ! 赤ちょうちんビューティ!

もう酔ってんのかよ@北千住。

こんばんは。大衆酒場の聖地より、いざかやくぜんアテンダントが
「夏に向けてのビューティーケア」をお届けします。

やっぱり足のムダ肉とか落としたいですよね。

立ち飲みですよ♪



北千住「串焼きごっつり」。すべて朝〆のホルモンを使ったもつ焼きと青森食材を使った料理が楽しめる立ち飲み。

むかったのは北千住「串焼きごっつり」。北千住駅「東口」を出て徒歩30歩。東京下町のレトロな雰囲気いっぱいの立ち飲み居酒屋(2Fはテーブル席)では、ホルモンをはじめとする串焼きと、オーナー西村直剛さんのふるさと・青森県の食材を使った絶品メニューが楽しめます。

開店早々、カウンターはお客さんであふれ、にぎやか♪毎日訪れる常連さんも多数。



平日16時の開店からカウンターは大にぎわい。アットホームな雰囲気で女子ひとりでも入りやすいよー。

まずはホッピーで乾杯!



下町といえば「ホッピー」だ〜。



コスパ最強!



お通しの「牛スジ塩煮込」、「ホイコーロー」「チキンカツ」どれも250円!とろとろのスジ煮、うましー。煮汁もつまみになるー。

そして!なんといっても、こちらの看板料理はサバ!

サバの本州最北端の漁場である青森県八戸市。秋の早い時期から海水温が下がり、冷涼な親潮によって育まれることによって、脂のノリが日本一とされるブランドサバ「八戸前沖さば」で知られています



スーパーメタボな「八戸前沖さば」。

とにかく脂ノリバツグン!脂が身全体に入り、肉でいえば、“霜降り”状態。まさにサバの大トロ! 肉でいうならば「松坂牛」!

「ごっつり」では、そのなかでも、とくに大型で脂が乗っている「銀鯖」を使った料理がいただけますよ〜。

あ、西村さんだ♪



八戸前沖さば同様、脂ノリバツグンの西村直剛さん。

「お疲れさばです!」

わたくし、全さば連サバジェンヌとしての活動もしております。あちらこちらのサバを食べてますが、とにもかくにも、八戸前沖さばは、「ときめきのアブラギッシュ」が魅力!

サバは薬膳においても、女子の美容に大変ありがたい魚。美白におすすめ!美しき白肌に貢献する「ホワイトニングフィッシュ!」

そんなサバをまずは「銀鯖の串焼き」(320円)でいただきます♪

この串焼き、たんに「サバの切り身を串に刺して焼いたもの」ではありません!

「1本で1尾分を楽しめる」ように計算し尽くして、刺し上げられた1串。腹の白い身、背中の皮の黒い身、脂の多い部分、少ない部分、厚みのある部分、ない部分を絶妙なバランスで串に刺してあります。

「慣れるまで大変だったよ〜」と西村さん。



匠の技で串に刺さった八戸前沖さば。見よ!この美しいグラデーション!

こだわりにこだわって刺したサバをじっくり焼き上げた串は、パリッとした皮、ジュワッツと脂がほとばしるふっくらした身。



こんがり黄金色に焼きあげた「銀鯖の串焼き」。完璧に肉とタイマン張ってます。

ひと切れごとに、ニュアンスの違う味わいは感動モノ。まさにワンハンドで焼き鯖の悦楽に酔いしれる1串は、ビールと最高の相性!

「銀鯖の竜田揚げ」もカラリと揚がった麗しい脂ノリのサバと、大根おろし、ごっつり特製ポン酢でさわやかにいただく一品。ビールおかわりー!



「銀鯖の竜田揚げ」。特製ポン酢が絶妙な、しみ加減!大根おろしのベールをまとったサバもまた魅惑的!!

さらに、八戸前沖さばの脂の旨みを最大限に引き出すように、ブレンドした秘伝のタレに漬け込んだ「銀鯖の漬け」(380円)はパンチのあるとろけ方。冷酒をよぶ〜(涙)



八戸前沖さばを刺身で楽しみたいなら「銀鯖の漬け」。くう〜、とろける(涙)

八戸の銘酒といえば「陸奥八仙」。カモーン!キレのよさが八戸前沖さばとバツグンの相性!



青森の銘酒もそろいます。ちなみに「ごっつカクテル」はさわやかで、「コワイ」飲みものらしいっす…。

東京最強の「サバ立ち飲み」間違いなし!

そしてごっつりには、まだまだ青森のとっておき食材グルメがたくさん〜。

サバで美白にいそしんだあなた、薬膳的にシワにおすすめはナガイモ。

ナガイモといえば青森が生産量日本一!

もちろんあります「ナガイモ明太あえ」。



シャキシャキの中にも、モチッと感があるナガイモを使った「ナガイモ明太あえ」。

五戸町で、ホタテやカキ殻からできた土壌改良資材などを使い
こだわりの農業を行っている「とよかわ農園」の
ナガイモを使用。明太子と特製ポン酢のからんだ
シャキシャキで旨みいっぱいのナガイモはつまみに最高!

冷えに悩む女子はこちらをチェック!!にんにく、ねぎは
薬膳的に「野菜業界」のホット番長!

「田子にんにく焼き」(350円)。

「田子にんにく焼き」。そのままでも味噌をつけて食べても

青森県田子(たっこ)町のにんにく。厳しい寒さで育ったにんにくはバツグンの糖度。高い時には糖度が40パーセントにも達するというにんにくは、甘くてホクホク。もはやフルーツ!その味わいはなんかこう焼きりんご的。うっとり。



ホコホコねっとり。ニンニク感が変わります!

ちょうどこの時期は生ニンニクが登場します。一年でいちばん、甘くておいしいというスイートなニンニクを食べに行ってね!

青森県南部町の「南部太ネギ」の串焼き〜。



みずみずしい「南部太ネギの串焼き」。こんがりとろける焼き加減!

一時期は途絶えかけた地元の伝統野菜を名久井農業高校の生徒たちが復活させたネギ。こちらも糖度の高さが特徴で、みずみずしくてやさしい甘さ。なんだかレディな味わいのねぎ♪

ごっつりは、「肉好き」でもある、西村さんこだわりの肉メニューももちろん、最高!

超おすすめなのが「ロース豚炙り焼」。青森食材ではないけれど、西村さんいわく「究極の豚」という茨城県産の「石上極豚」を使用。もっちもちの肉質、とろりとしたエレガントな脂のり、後味さっぱりと、驚きの美味しさ!



口あたりがシルキーすぎる「ロース豚炙り焼き」。

軟骨入りの「豚つくね」も、つくねLOVERの心をつかむコリコリ仕上げ!!



西村さんがこだわりにこだわって開発した「豚つくね」。めっちゃ「肉肉しい」つくね。

あ。豚も、薬膳的に潤い肌におすすめですから〜。

青森食材で明日も元気で美しく〜。

ごちそうサバでしたー。

■DATA

串焼きごっつり

東京都足立区千住旭町41-17 

16:00 〜 24:00(月〜土)
14:00 〜 22:00(日)

03-3870-1094

著者プロフィール


薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト/全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ

池田陽子

宮崎県生まれ、大阪育ち。立教大学卒業後、出版社などにて女性誌、ムック、機内誌などの編集を手がける。取材を通して、身体と心の不調は食事で改善できるのでは?という関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師取得。薬膳で自身の体調の改善、美容効果などをふまえてふだんの暮らしの中で手軽に取り入れられる薬膳の提案や、漢方の知恵をいかしたアドバイスを行う「薬膳アテンダント」としての活動を講習会、執筆などを通して行う。新聞、ラジオ、雑誌など多数メディアに登場。著書に『ゆる薬膳。』(日本文芸社)「缶詰deゆる薬膳。」(宝島社)「春夏秋冬ゆる薬膳。」(扶桑社)など多数。

また、元・大手航空会社にて機内誌の編集を手かげた経験から、日本各地の食文化、食材にも精通し「食文化ジャーナリスト」として、薬膳的観点からの国産食材の情報発信を続ける。最近では鯖ファンの集い「全さば連」(全日本さば連合会)の外交・広報担当「サバジェンヌ」としても活動、メディアに登場中。そしてもちろん、無類の大衆酒場好き。

■公式サイト