高木善朗の2アシストで東京Vが今季初の逆転勝利! 金沢は4戦ぶり得点も4連敗…《J2》

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▽明治安田生命J2リーグ第11節の東京ヴェルディvsツエーゲン金沢が3日に味の素フィールド西が丘で行われ、ホームの東京Vが2-1で勝利した。

▽前節、首位から陥落した4位東京Vと、3戦連続無得点で3連敗中の20位金沢の一戦。前節、アビスパ福岡に惜敗した東京Vは、安在と今季ここまで全試合スタメンの高木善に代えて、高木大、梶川を先発で起用。一方、連敗ストップを狙う金沢は、杉浦、野田に代えて金子、大槻を先発で起用した。

▽今季最初で最後の西が丘でスタートした一戦は、立ち上がりにホームチームに決定機。7分、梶川の鋭いターンからアラン・ピニェイロを経由した仕掛けから安西が際どいクロスを入れるが、これはDFにクリアされる。ここからエンジン全開といきたい東京Vだったが、ビルドアップの場面での苦戦が目立ち、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。26分には左サイドからカットインした安西が久しぶりのシュートを放つが、これはGK正面。

▽一方、時間の経過と共にカウンターからチャンスを作り始めた金沢は、9分にクリアボールに反応した佐藤がボレーシュートを放つ。その後は石田と宮崎の両サイドバックから幾つか際どいクロスが入るが、こちらもなかなかフィニッシュまで持ち込めない。

▽その後もこう着状態が続く中、粘り強い守備で0-0の時間を継続。すると、前半終了間際にはいずれも左サイドを破ったアラン、安西に決定機も、いずれもゴールを割ることができなかった。

▽迎えた後半、金沢が早い時間帯にスコアを動かす。51分、カウンターから中央突破した佐藤が味方へのスルーパスを匂わせつつボックス手前で右足のシュートを放つと、これがゴール右隅に決まり、金沢に4試合ぶりのゴールが生まれた。

▽すぐさま攻勢に出る東京Vだが、前半同様にビルドアップで苦戦し、なかなか効果的なパスが出ない。流れを変えたいロティーナ監督は、60分に高木大を下げて安在を投入。さらに、67分には梶川に代えて高木善、78分には中後を下げて橋本を投入した。すると、この選手交代が流れを変える。

▽まずは78分、高木善の左CKをニアに飛び込んだ井林が頭で合わせると、このシュートがゴール右隅に決まった。この同点ゴールで完全にスタジアムの空気が一変すると、83分には再び高木善の右CKから相手DFをブロックしたファーサイドのアランが頭で流し込み、逆転に成功した。

▽その後、試合終了間際に相手DFと交錯したドウグラス・ヴィエイラが相手の振り上げた腕を顎に受けてしまい、脳震盪でプレー続行不可能となるアクシデントが発生。それでも、10人で残り時間を守り抜いた東京Vが、今季最初で最後の西が丘で今季初の逆転勝利を飾った。一方、敗れた金沢は4試合ぶりのゴールを奪うも厳しい4連敗となった。