Photo by Magdalena Roeseler(写真はイメージです)

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 4月からスタートするKAT-TUN・亀梨和也(31)主演のドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)に、不穏なパクリ疑惑が持ち上がっている。亀梨和也にとってはKAT-TUN活動停止中の大事な作品。しかも日テレで新しく始まる土曜10時枠のドラマ第1作目として、期待の目が注がれている。そんな中、この『ボク運』に持ち上がった、聞き捨てならない「疑惑」の真相とは?

「実はこのドラマ、2007年に同じジャニーズ事務所の山下智久(31)が主演した『プロポーズ大作戦』に似ている点が多いのです。この月9作品は山P演じる岩瀬健が、別の男性と結婚式を挙げることになってしまった片思いの幼馴染・吉田礼(長澤まさみ・29)との運命を変えようと、過去にタイムスリップして奮闘する物語です」(ドラマに詳しいライター)

 ここで重要な役割を果たしていたのが、自ら「妖精」を名乗るナゾの男(三上博史・54)。毎回、山Pの前に突然現れ、過去に戻してくれる大事なキーマンだった。対して『ボク運』にもそれに非常に近い存在がいるという……。

■無理がありすぎる設定の使い回し

 主人公の前に現れた「自称・神」と、『プロポーズ大作戦』での「妖精」。そしてどちらも作品に流れているテーマは「運命は変えられるか」。だが類似点はそれだけではない。『プロポーズ大作戦』で主役を務めた山Pが、今回の『ボク運』では、その自称・神を演じるというのだ。だが、似ているのもムリはないという。

「『プロポーズ大作戦』も『ボク運』も、脚本家が同じなんです。彼の名は金子茂樹(41)。恋愛ドラマの名手と呼ばれるヒットメイカーで、最近では『世界一難しい恋』(同)も手掛けていますが、こうしたチープな設定の使い回しというのはなんとも情けない話です」(芸能ライター)

 脚本家が同じであれば、アイデイアが似通ってしまうのも無理はないが、程度の問題はそれでも残る。「パクリ」ではないにしても「使い回し」と言われないよう『プロポーズ大作戦』を上回るヒット作にしてほしいものだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。