「心の星」より

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 清水富美加(22)の出家騒動で、関係者は今なお対応に東奔西走しているようだ。特に頭を悩ませているのが、清水富美加がレギュラーを務めていた『にじいろジーン』(フジテレビ系)のスタッフ陣だという。清水富美加が抜けた後の後任選びは相当難航しているとみられる。

『にじいろジーン』は2008年にスタートし、今年で放送9年目を迎える土曜日の朝番組だ。清水は昨年のゲス不倫騒動で休養に追い込まれたベッキー(33)の後釜として、4月からレギュラーを務めていた。しかし、2月11日放送の際は体調不良で欠席扱いとし、今回の騒動を受けた2月17日に、2月18日以降は降板になると発表された。出演者の不祥事による降板劇が2年続く事態に、“にじいろジーンの呪い”とまで揶揄され後任選びが難航中だ。

 そこで関係者の間で浮上してきているのが、ベッキーの電撃復帰説だ。ベッキーは、不倫騒動が発覚した昨年1月30日より番組を休演しているが、当初は清水も後任という扱いではなく「追加の新レギュラー」という立ち位置だったため、ベッキーと共演の可能性も残していた。結局、2人の共演が叶うことはなかったが、ベッキーも現在では番組出演も徐々に増え、CMにも抜擢されていることから、番組関係者も“禊は済んだ”と考えているようだ。前代未聞の出戻りは、果たして実現するだろうか。

「これだけ番組がイメージダウンしてしまっては、正統派女優がオファーを受けることはまずないため、もはやベッキーくらいしかいないのではというのが大方の見方です。ベッキーサイドも、そんな番組の事情を知って営業を掛けているという噂もあります。特に今のベッキーは、昨年から大幅にギャラを下げて交渉していますから、制作陣からしてみれば、番組コストを抑えられるというメリットもあります」(テレビ局関係者)

 とは言え『にじいろジーン』は朝の家族向け番組で、爽やかイメージが売りだ。番組関係者がいまだベッキー復帰案に踏み切れないのは、そういった番組性と、当然ながら付きまとうベッキーの不倫イメージだ。

■事務所は菊地亜美を推薦?

 昨年のベッキー不倫発覚時もそうだったが、1人消えればまた1人増えるのが芸能界だ。今回清水が電撃引退したことで、その席を虎視眈々と狙っているタレントは少なくない。そして事務所としても“せっかく穴が開いた”のであれば、別の新人で埋めるチャンスだと考えていることだろう。各社の壮絶な椅子取りゲームは始まっているという。

「今回の清水の引退を受けて、所属事務所のレプロエンタテインメントは、トーク力に定評のある菊地亜美(26)をバラエティに推していく方向だと聞いています。『にじいろジーン』にも当然、菊池を後任にと推薦があったといいますが、もし同じ事務所から立て続けに不祥事があってはたまったもんじゃないと、今回ばかりはさすがに推薦には応じない構えのようです」(テレビ局関係者)

 追うものには受けてもらえず、来るものは拒まなくてはならないという、微妙な立場に立たされた同番組。こうなれば開き直って、話題作りにベッキーを復帰させる方が賢い気もするが、果たしてフジテレビの判断やいかに。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。