後半の途中でピッチを退いた昌子だが、ほぼノーミスの守備で完封勝利に貢献。格の違いを見せつけた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト編集部)

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 文字通りの完勝だった。
 
 2月11日、毎年恒例の「いばらきサッカーフェスティバル」で、鹿島は水戸につけ入る隙を与えず、遠藤、鈴木、レアンドロのゴールで3-0の完封勝利を収めた。

【PSM 水戸対鹿島】遠藤、鈴木、レアンドロがゴール!3-0で鹿島が勝利

 一週間後には浦和とのゼロックスが控えている。その3日後にはACLの初戦(対蔚山現代)をホームで迎える。さらにその4日後には、FC東京とのJ1開幕戦――シーズンの幕開けに向け、チームは順調に仕上がっているように見えるが、ピッチに立つ選手はどう感じているのか。
 
「それはちょっと、分かんないですね。監督に聞いてみてください」と答えた昌子源だが、手応えがないわけではない。
 
「俺的には、(仕上がり度は)高いと思いますよ。もちろん、100ではないけど。でも、お互いの特長を分かってきているし、非常に良い関係が築けている」
 
 今季の鹿島には、即戦力となる3人のブラジル人選手(ペドロ・ジュニオール、レオ・シルバ、レアンドロ)が新たに加わったが、「フィットしてきている」と言う。
 
「特にレアンドロなんて、日本が初めてとは思えないぐらいで、鹿島のサッカーもすぐに分かってくれている。今日は途中からの出場だったけど、しっかり結果も残した。そういうところは期待できる」
 
 今季は「全タイトル制覇」を目標に掲げる常勝軍団は、進むべき道を着実に歩んでいるようだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)