中国人はメンツを重視する民族だと言われている。自動車にしても携帯電話にしても、他人から見られた時にメンツが立つかという点を重視するとされる。しかし中国メディアの今日頭条はこのほど、中国の富裕層たちによる「富を見せびらかすための消費は終わった」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人はメンツを重視する民族だと言われている。自動車にしても携帯電話にしても、他人から見られた時にメンツが立つかという点を重視するとされる。しかし中国メディアの今日頭条はこのほど、中国の富裕層たちによる「富を見せびらかすための消費は終わった」と論じる記事を掲載した。

 記事は「中国の富裕層はもはや服や靴の購入を、自分が金持ちであることを示す手段として用いなくなっている」と説明、中国富裕層は「ハイエンドだが地味なブランドを選択するようになった」と指摘した。

 もちろんこれは中国人富裕層が貧しくなったために派手で非常に高価なブランドを購入できなくなったということではない。中国人富裕層はハイエンドだが地味なブランドによっても「自分の個性を表現することができる」ようになったということだ。

 一般的に富裕層は衣服にお金をかけるものの、ブランドのでかでかとロゴが入っていたり、見るからにお金があると人に思われたりするような服を避け、品質は良いが地味な部類に入る服を選ぶという分析がある。

 この点に照らして記事の内容を分析すると、これまでブランドのロゴが入っていたりお金があると人に思われるような服を「あえて」選んでいた中国富裕層の消費者たちは、他の国家の富裕層たちのようなファッションの嗜好へと変化しつつあるということが言える。つまり、中国の富裕層の消費概念も徐々に成熟しているということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)