中国では小学生が自分で通学することはなく、親あるいは祖父母が送り迎えをするのが習慣となっている。そのため、中国の小学校の校門前は下校時間になると子どもたちを迎える家族の姿でいっぱいになる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では小学生が自分で通学することはなく、親あるいは祖父母が送り迎えをするのが習慣となっている。そのため、中国の小学校の校門前は下校時間になると子どもたちを迎える家族の姿でいっぱいになる。

 日本では小学生であっても、自分の足で歩き、登下校するのが一般的だろう。だが、日本の子どもたちの登下校の風景は中国人にとっては驚きのようで、中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の保護者はなぜこれほどまでに心臓が強いのか」と疑問を投げかけた。

 記事は、日本では子どもたちに歩いて通学させることができる理由として、子どもが誘拐される可能性が低いためではないかと主張。結婚せず、また子どもを持たない傾向のある日本社会では「誘拐したところで売り先がない」と主張した。

 さらに、中国の親たちは子どもたちが誘拐されること以外に、交通事故に遭うことをひどく心配すると説明。しかし日本の場合は「日本の自動車はたとえ歩行者が交通ルールに違反していても無条件で歩行者を優先する」ことに加え、学校付近の交通状況も自動車は設置された標識に従い速度を落とすため「非常に安全である」と指摘した。

 「日本の保護者はなぜこれほどまでに心臓が強いのか」という記事のテーマからも分かるとおり、子どもたちが歩いて通学するという日本の習慣は、中国人にとってみればびっくりするような習慣だ。もし中国でこの習慣を採用する親がいるとすれば、間違いなく周囲の人びとから批判されるだろう。実際、中国では子どもが誘拐され、売り飛ばされる犯罪が発生しており、このような環境で子育てを行う中国人には同情の気持ちしかない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)