朝井リョウ『チア男子!!』がアニメ化されてたってよ、今夜2話

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誰かを応援することが“主役”になる。
誰かの背中を押すことが自分の“力”になる――(勧誘チラシより)。


『桐島、部活やめるってよ』や『何者』、『武道館』などで知られる人気作家の朝井リョウによる小説『チア男子!!』が今夏よりアニメ化! 朝井にとっても、これが初めてのアニメ化ということになる。

柔道を辞めた大学1年生のハル(演:米内佑希)と幼なじみのカズ(演:岡本信彦)。カズは亡くなった両親がやっていたチアリーディングを自分でやりたくなり、ハルとともに大学初となる男子だけのチアリーディンググループを立ち上げる。そこへさまざまなワケありのメンツが集まってきて――というお話だ。

うーん、スポーツもの、部活ものが好きな人にとっては、面白そうな予感しか漂ってこない。技巧的だった『桐島〜』に比べると、グッとストレートで熱くなるお話だ。

あらすじだけ聞いて、男子高校生たちがシンクロナイズドスイミングに挑んだ映画『ウォーターボーイズ』を思い浮かべた人もいるかもしれない。問題児たちが一致団結して頑張るという意味では、映画『がんばれ!ベアーズ』のようでもある。いずれにせよ、王道のストーリーである。

脚本、シリーズ構成は『弱虫ペダル』や『Free!』などの男子部活ものも得意な吉田玲子。キャラクター原案は『テガミバチ』の浅田弘幸が担当。『アオハライド』などを手がけた吉村愛が監督を務めている。

さて、先週放送された第1話を見てみたところ、これが眩しいぐらいキラキラしていたわけで。チアのシーンもレインボーにキラキラしているし、浅田が描いたハルやカズたちのキャラクターもキラキラしているし、2人がシャワーの後で屋上にねそべって夜空を見上げるシーンや、大学内で言い争いをしたりするシーンだってなんだかキラキラしている。若い2人は何をしていてもキラキラ眩しいということだな。

メガネ杉田全開! メガネキャラをどれだけ演じるの?



さっそく勧誘を始めるカズと、ちょっとまだ恥ずかしそうなハル。そこへ入部希望の第3の男がやってきた。メガネにベスト姿、やけに姿勢が良くてインテリ風、そして声が杉田智和という男・溝口だ。なぜメガネ男が男子チアをやろうと思ったのか? 溝口はこのように語る。

「『機会が二度君のドアをノックすると考えるな』。フランスのモラリスト・シャンホールの言葉だ。俺はこのチラシを見てピンときた。
これは俺の機会だと思った。だからノックされたドアを開こうと思ったんだ。
俺は新しい何かを始めることが好きだ。誰もやったことがないことに挑戦してみたい!」

何このメガネ、意外と熱い!

ちなみに杉田は今年に入ってからだけで、『初恋モンスター』の三宮銀次郎、『NORN9 ノルン+ノネット』の室星ロン、『食戟のソーマ 弐ノ皿』の叡山枝津也、『バトルスピリッツ ダブルドライブ』の茂上年男、『タブー・タトゥー』のトム=シュレッドフィールド、『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』のレイジング鳳と、ものすごい勢いでメガネキャラ(サングラス含む)を演じている(まだ何か漏らしている気がする)。もはや「メガネといえば杉田」と言っても過言ではないぐらいだ。メガネ杉田のルーツは『ハチミツとクローバー』の真山巧なんだろうか?

ツイッターを見ても、
「今期の杉田、どんだけメガネかけたキャラやるつもりなんだ」
「今期杉田が面白いアニメばっかりじゃねえか」
「メガネ杉田が全部持ってた感ある」
「杉田を見るために見るアニメだこれ」
などの感想が並んでいた。

男子チアが始動しても、赤いタンクトップと短パンでメガネ姿のままピョンピョン飛び跳ねる溝口の姿に、多くの視聴者が心奪われた模様。今後も溝口の一挙手一投足から目が離せなくなりそうだ。

もう一つ、実は第1話のあちこちに登場していたモブキャラたちがこの後、ハルたちの仲間になっていく展開が用意されている。録画は消さずに、もう一度チェックしてみると吉だ。

さて、今夜放送の第2話は、「始まりのチアスマイル」。いよいよ男子チア、本格始動! 美少女キャラも登場しそうだぞ。ゴー・ファイ・ウィン!
(大山くまお)