日本人が街頭でケンカをしているところをほとんど見たことがない、と語る中国の人は少なくないようである。しかしそれは、日本人が決して他人に対して怒ったり不満をぶつけたりしない、という事ではない。中国メディア・視界網は25日、普段ケンカをしない日本人が怒りを示す手段について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人が街頭でケンカをしているところをほとんど見たことがない、と語る中国の人は少なくないようである。しかしそれは、日本人が決して他人に対して怒ったり不満をぶつけたりしない、という事ではない。中国メディア・視界網は25日、普段ケンカをしない日本人が怒りを示す手段について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本人が憤りや怒りを示す方式が「目を使うこと」であると紹介。その例として、中国でも人気のマンガ「スラムダンク」において主人公・桜木花道が相手を「目で殺す」プレーを試みるシーンがあると紹介。このシーンでは効果がなかったものの、「世間」においては「目で殺す」行為は非常に効果的なものであり、「口で相手を殺せなければ、目で殺せばいい」とされていると伝えた。

 では、実際に「目で人を殺す」とはどういう感覚なのか。記事は「公共の場所で大声で話したり、つばを吐いたりしたときに、周囲の日本人のまなざしを見れば、こういうことなのかとハッキリする」としている。

 そして、日本では「目」にとても強い殺傷力が備わっているゆえに、人びとは道を行くときに他人をじっと見つめたりしないと説明。日本人と中国人を見分けるさいに「道を歩くときあちこちキョロキョロ見回すのが中国人、前を見て歩くのが日本人だ」という話が日本のネット上に存在することを紹介した。

 見る側にそのつもりがなかったとしても、ちょっと他人を見つめただけで相手から「睨まれた」、「ガンを飛ばされた」と「因縁」をつけられるケースが少なからずある。日本は特に他人の視線を気にする社会だ。一方、中国に行くと、街を歩いていても、地下鉄に乗っていても、こちらをじっと見てくる人にしばしば出くわす。日本人としてどうしても違和感を覚えてしまうと同時に、「ああ、ここは日本じゃないんだな」と感じる瞬間だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)