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 長い泥沼の道が終わった。かねてから離婚係争中だった歌手・高橋ジョージ(57)とタレント・三船美佳(33)夫妻の離婚が、ようやく成立(注1)。和解したことで離婚訴訟を取り下げた三船は、

「先方様の協議離婚の同意を得ることができ、(略)円満決着と云う言葉を持って大きな喜びと共に、ご報告させて頂きます。(略)いろいろな人生経験をさせて貰いました」

 晴れ晴れとしたコメントを発表。一時期は「高橋によるモラルハラスメント(注2)があった!」と主張していたが、親権も取れ、もはや全ては過去のことといった風情だ。

 一部報道によると長女(11)との面会権(注3)を取れなったという高橋は、対照的な面持ち。

「(高橋のヒット曲)『ロード』の歌詞が一番染みているのはオレだと思うよ。(略)最高に愛していました。妻ひと筋、後悔していません」

 と、未練を滲ませていたからだ。

 かつて芸能界のオシドリ夫婦だったはずが、こういう結論に至ったのは様々な理由があったのだろう。そこで改めてクローズアップされるのが2人の年齢。結婚時の高橋40歳に対して、三船は16歳。24歳という大きな歳の差も、ギャップを拡げる一因だったのか……。

■年の差夫婦の”天国と地獄”

「そんなことは無い!」と全国の<歳の差夫婦>に勇気を与えるニュースも、同時期に飛び込んできていた。俳優・石田純一(62)と妻でプロゴルファーの東尾理子(40)の間に、第二子となる長女が誕生。こちらは22歳差だが、互いの高齢をハネ返してのオメデタとなった。

「妹がもう一人できました。(略)親父も大したものだし、理子も凄いなぁとつくづく思います。(略)歳の差って全然関係なくて、母は母だし弟は弟だし、やっぱり妹は妹なんだなぁと改めて感じます」(いしだ壱成=41)

「会いました。かわいかったです。メロメロになっちゃった。すごくいい子なベビちゃんで、静かに寝ていました」(すみれ=25)

 ご存じの通り、いしだ壱成は石田純一の最初の妻との子、すみれは二番目の妻である女優・松原千明との間の娘だ。世間的にはレアケースな家族構成だが、それぞれ41歳下、25歳下となる妹の誕生を心から喜んだ。

 いしだ壱成の言う通り、年下でも「母は母」と東尾理子を受け入れているからだろう。また石田純一は、3歳しか離れていない義父・東尾修との仲も良好な模様(注4)。

 一方の高橋ジョージは、義母・喜多川美佳との確執が「三船美佳との別居原因である」と明言していた。──<歳の差夫婦>は本人たち以上に、周囲の親族との関係性が重要という一例と言える(注5)。

 この二組は明暗が分かれた格好だが、もう一組の大御所<歳の差夫婦>である加藤茶(73)と綾菜さん(27)は、いま幸せなのだろうか……?

(注1)離婚成立…別居から3年、調停開始から2年が経過していた。
(注2)モラハラ…生活費を渡さなかったり、三船を束縛したり。
(注3)面会権… 正確には「面接交渉権」。
(注4)東尾との仲…当初は難色を示していた東尾だが、初孫が生まれてからは石田と仲良しとか。
(注5)一例…無論すべての<歳の差夫婦>に当てはまるとは限らない。

著者プロフィール


コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ