乃木坂46のスマホゲームがエグい!?(写真はイメージです)

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 AKB48を追い越す勢いだといわれる乃木坂46初のゲーム化作品であるスマートフォン用恋愛シミレーションゲーム『乃木恋〜坂道の下で、あの日僕は恋をした〜』が、4月下旬から配信される。プレイヤーの上位100名のみがリアルイベントにも招待されるとあって、早くも熾烈な争いが予想されている。

■上位100名は最低200万円という予想も

 乃木坂初のゲームタイトルとして春から展開されるスマホ向けの告白アドベンチャーRPG『乃木恋〜坂道の下で、あの日僕は恋をした〜』。プレイヤーは「私立乃木坂学園」で乃木坂のメンバーが在籍する芸能科クラス唯一の男子生徒になる。メンバーのマネージャーもつとめ、その過程で好きなメンバーと親密度が上がると、彼氏一歩手前の「アンダー彼氏」に昇格。さらに期間限定イベントで好成績をおさめた上位100名が、晴れて彼氏に。彼氏になったプレイヤーは、ゲーム内でデートシーンを見られる他、リアルの「彼氏限定イベント」への参加券が得られるという。

 同ゲームの公式サイトでは事前登録がスタートしており、すでに11万6千人以上が登録済みだ(3月25日現在)。またTwitterキャンペーンを実施しており、「#乃木恋」でツイートされた総数に応じて、キャンペーンに参加した各ユーザーはゲーム内通貨「NC(ノギコイン)」を一定額入手できる予定。

 そんな中、ファンが活発に議論しているのはゲーム内課金について。プレイは基本無料であるものの、上位100名はリアルイベントへの参加券も得られるとあって、対象の期間限定イベントで、課金して有利な状況を作り出すプレイヤーが多く現れるだろうと言われている。「(100位以内は)10万円の課金ではムリ」「最低200万は必要だろう。上位は1000万クラス」と争いは熾烈を極めると目されている。

「乃木坂のメンバーはほぼ出ませんが、総選挙は年に1回、"推しメンバーへの愛"という名目の経済力が試され、実際に1人で1000万円分以上CDを購入するファンも出ると言われています。課金ゲームとなれば、ファンは年間通して乃木坂愛が試されるでしょう。常に上位100名以内をキープしたいプレイヤーも出てくるでしょうし、考えただけでちょっと恐ろしいですね」(芸能関係者)

 乃木坂メンバーの日々の努力で、ファンの熱い支持を得ているからこそできる芸当ではあるのだが、運営側にとってはローリスク・ハイリターンの美味しい商売になりそうだ。

 ちなみにAKBグループは、他にもリズムアクションゲーム『AKB48グループ ついに公式音ゲーでました。』やカードバトル型のソーシャルゲーム『AKB48ステージファイター(公式)』などの課金ゲームを展開中。基本プレイ料は無料と謳いながらも、レアアイテム等を入手するには課金が有利になってくる。

 SNS上では、各ゲームに対して万単位で課金しているファンも見受けられる。課金を行なうそんなファンたちを見て「こんな金あったら婚活すればいいのに」と呆れる人も少なくない。

「秋元康プロデューサーがかつてプロデュースしたおニャン子クラブとの決定的な違いは、収入源の多様化。インターネットを通じて、総選挙はもちろんのこと、今回の課金ゲームなど様々な形でファンからお金を得ることができます。AKBは10周年を迎えましたが、帝国の基盤はファンの力で盤石ですね」(同上)

 もうすぐAKBシングルメンバーの選抜総選挙が行われる。AKBグループのファンは、ゲームに総選挙にと、愛情をアピールするために大枚を用意する必要がありそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。