「小嶋陽菜1stフォトブック こじはる」より

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「AKB48 45thシングル 選抜総選挙」の立候補受付がスタートした23日、総選挙の管理委員会が同グループのオフィシャルブログが「先ほど、このような書類が届きました」と報告。「にゃんにゃん仮面」なる候補者名の届け出があったことを発表した。これを知ったファンの間では"にゃんにゃん"のアダ名をもつ小嶋陽菜(27)ではないかと目されており、失笑交じりの複雑な反応が起きている。

■アラサー小嶋の"イタい"アイデア?

 初夏の恒例行事となり、様々なドラマを生み出してきたAKB48選抜総選挙。今年も総選挙のシーズンが近づき、23日からAKBグループ内で立候補者の受付が始まった。

 そんななか話題になっているのが、管理委員会がブログにアップした「にゃんにゃん仮面」の候補者届出書だ。所属グループやチームは「?」、出身地(都道府県)は「ネオ秋葉原」、生年月日は2222年2月22日と記されている。高橋みなみや前田敦子らから"にゃんにゃん"と呼ばれていただけに、小嶋本人のイタズラ心から生まれたアイデアではないかと見られている。

 かくいう昭和世代の小嶋は4月19日で28歳になる、れっきとしたアラサーとなった。もし「にゃんにゃん仮面」が小嶋であるならば、アラサーの"イタすぎる"アイデアに、さすがのファンも「小嶋さんの発案でないことを願う」「流石に笑えないんですけど、書いた本人も、上げた運営も」と冷めた反応を見せている。

 小嶋本人は24日、報道陣から総選挙への立候補について問われて「私はちょっと関係ないです。分からない(笑)」と否定。「私自身はまだ(届出書を)出していなくて、悩んでいます。去年もギリギリまで考えたので…日曜が締切なので、もうちょっと考えます」と答えている。

 現在、AKB48やSKE48、NMB48、NGT48など全体で、400人前後のメンバーがひしめくAKBグループ。年々、選挙で上位にランクインする難易度は高まっている。一方で、全てのメンバーが各メディアに均等に出演することは叶わず、なかなか陽の目を見ない"2軍扱い"の若手メンバーも存在する。そんな状況もあってか、人気メンバーが選抜総選挙に出ない決断をすることも近年増えてきた。今年は、卒業もウワサされるNMB48の渡辺美優紀が、すでに選挙辞退を発表している。

 小嶋は、2014年の総選挙は8位になり、2015年は立候補しなかった。もし"にゃんにゃん仮面"に変装したのが小嶋であるならば、選抜メンバーのイスを一つ取っていくことは想像に固くない。それだけにファンからは、変装疑惑に対して「真剣に出るメンバーを嘲笑う行為」と厳しい声も飛んでいる。

「エンタテイメントという要素から考えれば、"にゃんにゃん仮面"の演出はある意味、正体不明の覆面プロレスラーがモチーフでしょう。局所的に盛り上がるでしょうが、対応を一歩間違えれば反感の声が大きくなりかねません」(スポーツ紙記者)

 物議をかもしている謎のエントリー。AKB48選抜総選挙では過去に例のないケースだが、小嶋でないとするならば、一体誰の仕業なのか。若手への配慮に欠ける演出の結末に注目が集まっている。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。