『デスノート2016』ミサ役発表でアノ女優が黒歴史扱い?

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 3月9日、女優の戸田恵梨香が映画『デスノート2016』でハマリ役と呼び声の高い弥海砂(あまね・みさ)役に返り咲きすることが明らかになった。その一方で、昨年のTVドラマ版で同役を演じたグラビアアイドルの佐野ひなこが、事実上の黒歴史扱いとなっている。

■ミサミサの正統演者・戸田恵梨香が帰還 歓喜の嵐

 10月29日の公開に向けて、キャストが続々と発表されていた『デスノート2016』。新しく発表されたのは、誰もが待ち焦がれたあの女優だった。10年前に80億円の興行収入を稼いだ2部作映画『デスノート』で、海砂を演じて高評価だった戸田がカムバックすることが報じられるや否や、ネット上では歓喜の嵐が起きた。ツイッターでもニュースが発表された早朝から「戸田恵梨香」の名前がすかさずトレンド上位にランクインしている。

 戸田は今回、月とLが死んだ前回の戦いで唯一生き残った「元・デスノート所有者(公式サイトより)」として登場し、ストーリーのカギを握る模様だ。
 
 当の本人は公式サイトなどに「今回の参加は恐怖の方が強かった。スクリーンデビューさせていただいた作品なので思い入れは強くて」「とても悩みました」とコメントを寄せて、様々な思いを打ち明けている。しかし本人の迷いとは裏腹に、ファンから熱烈な歓迎を受けることが予想される。

 それを証明するように、7日に戸田がインスタグラムでアップしたキービジュアル画像の投稿は、9万以上の「いいね!」と1700件以上の応援メッセージを獲得している(7日現在)。

 賞賛の裏で非難あり。戸田の帰還が大きく報じられるなか、もはや黒歴史扱いされているのがTVドラマ版で海砂を演じた佐野だ。

 佐野は、同役で戸田がハマりすぎていたが故に、放送開始当時から何かと比較され、低評価を受けていた。

 今回の映画版も、本来ならTVドラマで海砂役だった佐野ひなこを起用する選択肢もあっただろうが、選ばれたのは戸田。巷でも「ドラマミサじゃないあたり本当に嬉しい」「(佐野は)忘れてあげましょう」などという声が圧倒的多数を占め、佐野を擁護する意見はほとんど見当たらない。

「アニメ・漫画原作の実写化作品は、原作が名作であればあるほどファンの目が非常に厳しいです。役者にとっては、ちょっとでもボロが出ればすぐに炎上するリスクの高いチャレンジになりかねません。戸田は国内外で人気が高い漫画の実写作で賞賛を得た、数少ない役者です。早く戸田が演じる新しい海砂をスクリーンで観たいという熱烈ムードは、悲しい現実ではありますが、"早く佐野の演技を忘れたい"という思いの裏返しですね。むしろ佐野が不出来だったからこそ、ファンの喜びはひとしおなのかもしれません」(報道関係者)

 佐野は現在、ドラマ「ダメな私に恋してください」(TBS系)に深田恭子の職場の同僚OL・門真由希役で出ているが、出演に気づかなかった視聴者も多く、評価以前の問題。戸田のデスノート帰還に対する盛り上がりを見せるなか、佐野の女優としての奮起に期待したいところだ。

橘カイト(たちばな・かいと)1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。実話誌や週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。