「冬空のLove Song」より

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阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 不倫騒動の渦中だったベッキー(31)が、ついに休業に踏み切った。謝罪会見後もレギュラー番組には出演し、騒動の“風化”を待つ作戦を展開中だったベッキーだが、ゲスの極み乙女。川谷絵音(27)との「ありがとう文春!」「センテンス スプリング」といったまるで反省していないLINEの流出が決定打となってしまったようだ。数億円にのぼると言われるCM違約金も報じられているが、活動再開後にこれまで通りの仕事ができるとは考えにくい。実質的には“無期限休業”となってしまうことだろう。

「3月の番組改編期まではテレビに出演し続けようと考えていたはずですが、世間の風は想像以上にキツかった、ということなのでしょう。タレントとしていいポジションにいただけに、不倫での“一発退場”は身から出た錆とはいえベッキー本人も所属事務所も相当な痛手です」(芸能関係者)

“先輩”酒井法子と同じ道を辿るのか

 1月29日のスポーツ紙に「当面芸能活動を休業する」と報じられると、同日中にはレギュラー番組『にじいろジーン』(フジテレビ系)を制作する関西テレビが、番組出演を当面見合わせると発表。レギュラー番組の降板は今後も相次ぐと見られ、ほどなくベッキーは芸能界から姿を消すこととなりそうだ。

 では、ベッキーの将来は今後どうなるのか──芸能関係者の間では、しばらくの“空白期間”を経た後、ベッキーを待ち受けているのは“あの商法”と見られている。

「ここで思い出されるのは、ベッキーと同じくサンミュージックに所属し、薬物での逮捕、解雇となった酒井法子(44)の存在です。2012年に執行猶予が説かれ、その後は別の所属事務所から再スタートを切っていますが、これをバックアップしているのは実はサンミュージックの社長だった。逮捕によって生じた約5億円の損害賠償は同プロが肩代わりしたと報じられましたが、現在でも新事務所を通じて、賠償金はサンミュージックに返済されているという話です」(週刊誌記者)

 酒井は2012年12月の舞台出演で本格復帰、その後もテレビ出演、CDリリースと芸能活動を再開した。だが、その内容はかつての栄光とは程遠いものだ。告白本『贖罪』(朝日新聞出版)の出版、TOKYO MX『5時に夢中!』出演など様々なプロジェクトが組まれたが、成果は振るわず。結局、収入を支えているのは地方でのパチンコ営業やディナーショーだと言われている。

 前出の週刊誌記者が語る。

「ベッキーに関しても、一芸に秀でるわけでもなく好感度と存在感のみが武器だったがゆえ、復帰したとしても、これまでのようにCMやバラエティに出演することは不可能でしょう。しかし、違約金を全額免除されるはずもなく、返済を考えれば何かしらの芸能活動を続けるほかない。ベッキーも酒井と同じく、ほとぼりが覚めた時点で別の事務所に移され、日銭の稼げる仕事を優先的にあてがわれることとなるのでは」

 パチンコ店の営業は一件50万円〜200万円とも言われ、1日数件稼ぐこともできる。あの清原和博も、仕事がない時期はパチンコ店営業で食いつないだのは有名な話だ。

 数年後、各地のパチンコ店で営業に励むベッキーの姿が目撃されるようになるかも知れない。

阿蘭澄史(あらん・すみし)1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。