通常の机とは異なり、椅子を使わずに立ったまま作業ができる「スタンディングデスク」は集中力を増加して肥満を防止するなどの効果があるとも言われており、気になったGIGAZINEでもIKEAのスタンディングデスク「BILLSTA」を1週間使ってみたりしています。そんなIKEAからは、高さを自由に変えてスタンディングとシッティングの両方に対応できるデスク「SKARSTA」が登場。海外のユーザーが実際に使ってみたレビューを掲載しています。

Sit/Stand Desk: IKEA SKARSTA Review - Chris Martin's Blog

http://blog.c-mart.in/posts/sit-stand-desk-ikea-skarsta-review

SKARSTAは昇降機構を備えた2本の脚を持つデスクで、手元に飛び出すハンドルを回して高さを調整することが可能。調整幅は、最小で70cmから最高120cmまでとなっています。テーブルのサイズは120×70cmとなっています。



高さ調整用のハンドルは格納式になっており、使わない時はテーブルの裏にカチッと固定することが可能。



日本のIKEAストアでは、1万9990円で販売されている商品です。

SKARSTA デスク 昇降式 - IKEA



このデスクを使ってみたレビューを書いたのは、アメリカに住むクリス・マーティンさん。スタンディングデスクに関心があったマーティンさんは、まずは以下のように段ボールの箱を使ってノートPCの高さを変えたり、机の下に土台をかませてデスク全体の高さを調節するなど試行錯誤をしていたとのこと。この時にかかった費用は、段ボールはもちろんタダ、そしてAmazonで買ったベッド・ライザーは80ドル(約1万円)だったそうです。



その後、引っ越しをきっかけにマーティンさんは、ゼロから机を見直してさらに良い環境を整えることを決心。その時に探していた昇降式の机は、どれも500ドルから3000ドル以上(6万円〜36万円以上)という高価なものばかりで、自宅にリモートオフィスを自費で構築しなければならないマーティンさんにとって、この出費はなかなかに痛いものだった様子。

そんな時にマーティンさんは、IKEAが手動昇降式のデスク「SKARSTA」を発売したことを聞きつけます。229ドル(約2万7500円)という価格にも惹かれたというマーティンさんは、車で3時間かけてIKEAまでSKARSTAを買いに行ったそうです。なお、日本のIKEAでは120×70cmの1サイズしかありませんが、アメリカではデスクサイズが160×80cmという大きいSKARSTAがあるのですが、マーティンさんは日本とおなじ120×70cmのタイプをチョイスしたとのこと。

実際にセットアップした様子はこんな感じ。ノートPCに加え、液晶ディスプレイを専用のマウントで固定して使っているとのことですが、安定性にはおおむね満足している模様。



マーティンさんは、スタンディングポジションの机の高さを41インチ(約105cm)に設定しているとのこと。この高さであれば、少し強めにキーボードを叩いたりするとグラつきが感じられるとのことですが、気にしなければ全く気づかないレベルだそうです。しかし、デスクの高さを一番高い120cmあたりにまで変えると、さすがにグラつきが気になってしまうとのこと。どうしてもこの高さのスタンディングデスクが欲しい人は、別の商品を探したほうが良さそうだとコメントしています。ちなみに、シッティングポジションの高さだとグラつきは全くといって良いほどないとのことです。



高さを調節するためにはハンドルを回さないといけないわけですが、マーティンさんの場合は希望の高さに合わせるためには71回もハンドルを回す必要があるとのこと。人によっては少し大変な作業になるかもしれません。

多少のグラつきや気になる点はあるものの、マーティンさんはほぼこの商品に満足の様子。「DIYでデスクを自作するつもりがなく、230ドル程度(日本だと2万円程度)のお金をかける余裕がある場合にはオススメだ」とコメントしていました。