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人類最初の家畜とされる犬が、いつごろ、どこで飼いならされたのか。米コーネル大学を中心とした国際研究チームはこのたび、世界各地の犬のDNA解析を行った結果、約1万5000年ほど前に中央アジアにてユーラシア大陸に生息していたハイイロオオカミから現在の犬の起源となる種が誕生したとする研究結果を発表した。

同成果は、コーネル大のAssistant ProfessorであるAdam R. Boyko氏らによるもの。詳細は10月19日(米国時間)付けで「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。

具体的には、研究チームは世界38カ国に生息する5392頭の犬(野良犬含む)からY染色体やミトコンドリアなどのDNAを採取。それらの解析を行ったところ、犬種の交配の割合なども含め、最終的に現代のネパールやモンゴルを中心とした中央アジア地域にて、約1万5000年ほど前にオオカミから犬へと変化し、世界中に広がっていったことを突き止めたとしている。