大沢あかねオフィシャルHPより

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 近年、芸能界はママタレが急増している。その中で異彩を放っているのが「炎上ママタレ四天王」と呼ばれる木下優樹菜(27)、辻希美(28)、福田萌(30)、優木まおみ(35)の4人だ。ブログやインスタグラムで非常識な振る舞いやヒンシュク発言を連発し、ネットニュースや掲示板サイトをにぎわせる存在になっている。

 炎上の理由は様々だが、最も嫌われるのは「上から目線」の発言。先日、その「上から目線」によって新たな炎上ママタレが誕生し、四天王に迫るほどの嫌われっぷりを発揮している。そのママタレとは、劇団ひとり(38)の妻で1児の母でもあるタレント・大沢あかね(30)だ。

マタニティフォトは芸能人の特権?

 大沢は9月7日に放送された討論バラエティー番組『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に出演。同番組では、妊婦の間でブームになっているという「マタニティフォト」の是非が議題の一つとして取り上げられた。

「マタニティフォト」とは、妊娠中の女性が大きくなったお腹を露出するなどして撮影した写真。場合によっては衣服を完全に脱ぎ捨てて「マタニティヌード」になることもある。90年代に米女優のデミ・ムーア(52)ら海外セレブの間で流行し、日本でもスザンヌ(28)やhitomi(39)、鈴木紗理奈(38)らが公開したことで一般人の間にも浸透していった。

 どれほど流行っているかというと、番組で紹介されたある写真スタジオでは1か月に80〜100人の妊婦が撮影に訪れるというから相当なものだ。

 これに大沢は「芸能人がやるからいいのかもしれない」とコメント。芸能人なら意味があるが、一般の妊婦がおヘソまであらわにした写真を撮影する必要はないという考えを示唆した。だが、これに「上から目線」を感じ取った一部視聴者が反発。女性向けサイトなどを中心に、以下のような大沢バッシングの声が噴出した。

「記念に撮ったっていいでしょ、芸能人の特権なの?」
「一般人を見下しているようで、イヤな感じ」
「個人で楽しむなら誰が何を撮ろうが勝手でしょ」
「妊婦写真なんて一般人でも芸能人でも見たくないよ!」
「この人、ママ代表みたいな顔するのやめてほしい」

 最近は情報番組のコメンテーター業などもこなし、祖父・大沢啓二さんのような「ご意見番」的ポジションになることもある大沢。だが、祖父のように「渇!」と議題を一刀両断するほどの切れ味はなく、にじみ出た特権意識で視聴者の反発心を刺激してしまったようだ。

過去にも「育児ネタ」でヒンシュク

 神田うの(40)や伊藤美咲(38)ら「セレブママタレ」グループとは対象的に、大沢は「庶民派ママタレ」として活動している。だが、セレブ意識が隠せず過去にも炎上したことがある。

 2014年春、保育士仲介サイトを通じてベビーシッターを依頼された自称保育士の男が、預かった2歳児を死亡させて放置した事件が世間を騒がせた。この話題を取り上げた情報番組に出演した大沢は「私なら見ず知らずのシッターに預けることはあり得ない、理解できない」とコメント。さらに「公共機関などを通して信頼できるシッターを紹介してもらい、家に5、6回呼んで話し合いしてからお願いする」という趣旨の発言をした。

 もっともな意見にも思えるが、昨今は深刻な保育所不足で庶民には選択肢がないという実情もある。それを理解していない安直な大沢の発言に、世の母親たちからは以下のような批判が殺到した。

「あなたがちゃんとしたシッターを選べるのはお金があるからでしょ」
「一般人はそういう状況でも預けるしかない場合もある」
「お金持ちならそうでしょうけど、なぜ持たざる者の視点で考えられないのか」
「ドヤ顔で富裕層丸出しコメントしてるのみて、想像力ない人だと思った」

 大沢の子供時代は決して裕福ではなかった。父親が幼いころに蒸発し、母親がトラック運転手やスナック勤めを掛け持ちして暮らしを支えていた時期もあった。それが彼女の「庶民派」というイメージにつながっている。

 現在は自身がタレントとして成功し、売れっ子芸人と結婚。それ自体は喜ぶべきことだが、庶民感覚を失って「上から目線」になってしまうと足下をすくわれることにもなりそうだ。

(取材・文/佐藤勇馬)