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 ジャニーズ事務所を衝撃の解雇から2年。あの田中聖(29)が変わった。

 数多くの女性スキャンダルや、ジャニーズ事務所のルールをことごとく破り、副業に手を出したことも相まって、事務所解雇に至った問題児だった元KAT-TUNの田中聖。そんな彼が、7月28日発売の「女性自身」(光文社)のインタビューでは、まるで優等生のようないい子ちゃんぶりだ。

ボーカルを務めるバンドはジリ貧

 インタビューで田中は、事務所を辞めて精神的な部分が変わり、今は音楽に真面目に取り組んでいると語る。お酒も月に1回飲むか飲まないか。自炊もちゃんとし、凝った料理を作っているそうだ。

 家族との仲の良さもさらりと話し、20代前半を「ヤンチャでしたから」と語り、今の自分との違いを話している。

 田中と言えば、今年5月には、Twitterでの「誰か猫ちゃんもらえる人いますか!」という呼びかけに対して、公式Twitterアカウントから、猫の引き取りを気さくに申し出た。

 田中のこの行動は賞賛を浴びたが、一方で、こういったやり取りをわざとオープンにした売名行為だとも受け取られている。

 それもそのはず、田中が現在ボーカルを務めているロックバンドINKTの活動は、まさにジリ貧。

「3,000枚しか売れてない」
「落ち目」

 などと散々な評価だ。田中の優等生への変貌と、INKTへの現状評価とは無関係ではないだろう。

 さらに、「INKTはロックバンドのONE OK ROCK(ワンオクロック)のパクリだ」と、多くのリスナーに指摘されている。音楽的評価が低いのみならず、パクリ疑惑までもたれてしまい、バンドとしてかなりの苦境に立たされているのだ。

 田中の変貌ぶりについて芸能関係者に聞くと、ジリ貧状態を変えるためでもある、と指摘する。

「不良がいい子になるというストーリーは、わりと好まれる話ですが、ここまで優等生になっていると、あざとく感じてしまいます。音楽のみでの勝負は、いろいろケチがついて難しくなっている。だからこそのイメージチェンジだと思います。ただ、それで以前の田中ファンが戻ってくるとは思えません。田中の脱退はKAT-TUN低迷の原因として、ジャニーズファンからは敵視されていますから。音楽ファンを獲得したいなら、メディアでイメージ戦略をするのではなく、楽曲で勝負するしかありません」

 バンド活動のため、最終手段としてイメージチェンジをはかった田中。再び華々しいステージに戻るには、道がなかなか険しい。

(取材・文/タナカアツシ)