本田&長友に出番なく直接対決は実現せず…ダービーはドロー決着

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 19日のセリエA第31節で、日本代表DF長友佑都が所属するインテルと、同FW本田圭佑が所属するミランが対戦する“ミラノ・ダービー”が行われた。長友と本田はともにベンチスタートとなった。

 前節、ようやく6試合ぶりの白星を手にしたインテルだが、フレディ・グアリンとマルセロ・ブロゾビッチが出場停止。代わりにマテオ・コヴァチッチとアサヌ・ニュクリを中盤に並べた。対するミランは直近3試合で負けなし。本田の先発が予想された右FWには、スソを今シーズン初めて先発で起用した。

 そして何より今回のダービーは、9位のミランと10位のインテルにとって、ヨーロッパリーグ出場権獲得に望みを繋ぐ重要な一戦となる。

 11分、エルナネスがペナルティエリア手前からミドルシュートを放ったが、ディエゴ・ロペスが防ぐ。20分にはスソがエリア手前右から強烈な左足シュートを放つが、サミール・ハンダノヴィッチがセーブ。互いに守護神が立ちはだかる。

 インテルは26分、ゴール正面やや右の好位置でFKを獲得。エルナネスが直接狙うも、大きく枠を外れた。直後、ミランも右サイド深い位置でFKのチャンスを得る。スソのクロスに、最後はアレックスが押し込んだがオフサイドの判定。スコアレスで前半を終える。

 後半、インテルに決定機が訪れる。50分、左サイドで縦パスに抜け出したマウロ・イカルディがエリア内に持ち込むと、折り返しにロドリゴ・パラシオが合わせネットを揺らす。しかし、これもオフサイドの判定を受けノーゴール。68分には、右サイドでボールを受けたパラシオが一気に加速。マイナスのクロスにイカルディが反応するも、D・ロペスがシュートを打たせない。72分、エリア内左のエルナネスが中央に折り返したボールをクリアに入ったフィリップ・メクセスがオウンゴール。ついに先制点が生まれたかに思われたが、直前のファウルを取られ得点にならず。

 紙一重で守る時間帯が続くミランはスソを下げて、マッティア・デストロ、さらにはアンドレア・ポーリに代えてアレッシオ・チェルチを投入する。85分、そのデストロがエリア手前からシュートを放つが、相手GKの正面。結局、両者ともにゴールを割ることができず0−0で試合は終了。第12節のダービーに続いて、今回の直接対決も引き分けに終わり、勝ち点1を分け合った。また、長友と本田は最後まで出番がなく、注目された2度目の日本人対決は実現しなかった。

 次節、インテルはホームでローマと、ミランはアウェーでウディネーゼとそれぞれ対戦する。

【スコア】
インテル 0−0 ミラン