8日、都内で記者会見する堀江・ライブドア社長。(撮影:小木曽浩介)
「互いのビジネス強化できる」

【ライブドア・ニュース 8日 東京】 − ニッポン放送<4660>の株式取得について、ライブドア<4753>の堀江貴文社長は8日、東京港区の六本木ヒルズで記者会見を開いた。堀江社長は「フジサンケイグループの中核企業であるニッポン放送と資本提携することで、グループ全体とのシナジー(相乗効果)を模索していきたい」と述べ、「インターネットと既存メディアの融合で、互いのビジネスが強化でき、展望が開ける」と意欲を語った。

 会見で堀江社長は、ニッポン放送に業務提携を申し入れたことや、今後も株を買い増ししていく方針であることなども明らかにし、「ニッポン放送に限らず、ラジオ局やテレビ局がホームページに番組内容以外の情報を載せないのは大きな機会損失。ホームページがポータルなら、物販・金融のチャンスも増える」と、株を長期保有して良好な関係を築く意向を示した。

 また買い増しについて、「どこまで買い進むかは現時点ではいえない。市場次第だが、買えれば買う。大和証券を含め、大株主50カ所ほどに買い取りの意志を伝えた」とし、ニッポン放送の株式51%取得を目指すフジテレビについても「話し合いたい。いまの状況をよりよくできる」と語った。

 ライブドアは約700億円をかけてニッポン放送の発行済みの株式35%を取得。24日に発行する2010年満期のユーロ建てCB(転換社債型新株予約権付社債)で調達する800億円の資金で充当する。

 会見には堀江社長と同社取締役らが出席。会場には報道関係者ら約200人が詰めかけた。【了】

ライブドア・ニュース 小木曽浩介記者