2009年の衆院選で野党に転落するのを前に、大幅に国会議員の世襲を制限する方針を打ち出していた自民党が、その「骨抜き」を加速させている。県連で候補者を公募するという手続きを取ってはいるものの、引退を決めた現職の子どもを同じ選挙区から擁立するケースが続出しているのだ。自民党の中ですら、「(党の)外から見れば『なんでこんなに同じ名前が続くんだろう』というのは否めない」と、疑問の声を口にする非・世襲の議員も