「昨年はひどかった前半戦を終え、私がよりミランへの関心を強め、我々は3位の座を手に入れた。今も、チームにはもっと私がケアする必要があると思う」

ミランのオーナーであるシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が、「クラブ・フォルツァ・シルヴィオ」のイベントの場でこのように発言した。

ミランは7日に行われた敵地でのリヴォルノ戦で、2−2と引き分けている。プレー内容の点でも、後退が続いているところだ。ディフェンスのミスが多すぎるからである。

だからこそ、名誉会長やミラン全体が懸念するのは普通のことだろう。11日には、決勝トーナメント進出が懸かるチャンピオンズリーグのアヤックス戦も控えているからだ。

ベルルスコーニ名誉会長がミランについて話すのは、娘であり幹部のバルバラ女史によるクラブ内部をめぐる騒動以来のことだ。クラブ上層部の変化を望むバルバラ女史の発言で生まれたアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役の不満も、ベルルスコーニ名誉会長によって鎮められた。

ミランは代表取締役を2人にし、スポーツ面のことはガッリアーニ氏が、クラブのそのほかの活動はバルバラ女史が、それぞれ担当することになっている。